お洗濯のキホン(2/18)
ブラトップ・授乳ブラの正しい洗い方
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ブラトップ・授乳ブラを長持ちさせるお手入れ方法
「カップ入りインナー」や「カップ付きインナー」とも呼ばれる「ブラトップ」は、タンクトップやキャミソールの内側に、ブラジャーの代わりとなるカップやパッドが内臓されているインナーです。下にブラジャーを付ける必要が無いため、肩ひもがはみ出してしまったり、下着が透けるなどの心配が少なく、夏場の薄着の際でもスッキリと着こなす事が出来ます。そんな便利なブラトップのお手入れ方法について、4児のママであり、洗濯研究家の平島利恵が詳しく解説していきます。
ブラトップの正しい洗い方
基本的にはTシャツやタンクトップと同じ洗濯方法で、洗濯機の標準コースにかけて大丈夫です。 ただし、カップの型崩れを防ぐためにも、必ず洗濯ネットにたたんで入れることが重要なポイントです。洗濯ネットに入れる際には、キレイに内側に折りたたんで入れてください。なお、おしゃれ着コースでお洗濯していただくと、よりお洗濯によるダメージを軽減できます。
洗濯機を使ったお洗濯の基本はこちら
ブラトップの干し方
水分を含んだ生地の重みでストラップが伸びてしまうことを防ぐため、特にストラップに伸縮性のあるタイプは、カップ下で半分に折って物干し竿やハンガーの柄に干すと、きれいな形をキープできます。
授乳ブラの洗い方
基本的には前述のブラトップと同じ要領です。しかしながら、授乳ブラには母乳や赤ちゃんのよだれや吐き戻しなどで汚れがちではないでしょうか。これらの汚れは普段のお洗濯だけでは落としにくく、一時的に汚れが落ちたと思っていても、時間が経つと蓄積汚れとしてシミになったりニオイの原因となったりします。ここでは、弊社商品の「Rinenna#1」を使ったつけおき洗いをご紹介させていただきます。
Rinenna#1を使った洗い方
準備するもの
- Rinenna#1
- バケツまたは洗面台
- ゴム手袋
バケツにお湯をためて洗浄液を作る
バケツに40℃のお湯を入れ、Rinenna#1を投入してよく溶かします。
ここでおすすめするのが「RINENNA Pro 0 #ZERO 30g」です。こちらはおしゃれ着洗いにも有効なため、洗浄液に1滴入れていただくと、汚れ落ちがより良くなるためおすすめです。
つけ置き液に汚れた面を下にして授乳ブラを入れ、30分ほどつけ置きます。
授乳ブラを洗浄液に入れ、やさしくふり洗い
ブラジャーからパッドを取り外せるものは、あらかじめ取り外しておき、分けてつけ置きます。パッドをつけたまま洗ってしまうと、パッドに洗剤が残ってしまったり、乾きづらくなってしまいます。
また、レースや生地に引っかかる恐れがあるため、ホックなどの金具は必ず留めておきましょう。生地が傷んでしまうため、こすったりもみ洗いはしないでください。
洗剤が残らないようにしっかり溜めすすぎ
すすぎは流水で流すのではなく、バケツに水を溜めて優しくふってすすぐ、溜めすすぎをします。
このとき洗剤が残ってしまうと変色や肌荒れの要因になるので、泡がなくなるまでしっかりすすいでください。
授乳ブラをタオルでくるんで水気をきる
授乳ブラの両側のカップ部分にタオルを丸めて入れて、形を整えてから別のタオルでくるんで軽く押さえて水気をきります。タオルを入れることでカップが型崩れせず、キレイな形状を保ちます。
ここで乾燥機を使ってしまうと、ワイヤーの型崩れや生地の傷みが生まれるので要注意です。
パッドも同様にタオルにくるんで水気をきります。
型崩れをおこしてしまうので、授乳ブラもパッドも絞ったりはせず、優しく形を整えながらタオルで水気をきります。
授乳ブラは洗濯機にてお洗濯していただけますが、ブラジャー専用の洗濯ネットを使用し、「手洗い」または「ドライ」コースでお洗濯していただくことにより、より長持ちさせることが可能です。
ブラジャー専用の洗濯ネットに入れてお洗濯することによって、ネットに入れなかった他の衣類の生地と装飾品がこすれ合ったり、ホックや飾りで他の衣類の生地を傷つけてしまったりすることを防ぐことができるため、洗濯機にてお洗濯をされる際にはおすすめです。
授乳ブラの干し方
洗濯後にすぐに風通しの良い場所に干していただくことで、カビやニオイの防止になります。
ピンチで脇を挟んで陰干し
準備するものは、スカートハンガーまたはピンチハンガーです。
授乳ブラを逆さにして脇の部分をピンチで挟んで干します。このときワイヤー部分を挟まないように気を付けてください。
また、直射日光の当たらない陰干しがおすすめです。陰干しすることでブラの色あせ防止や、ニオイ防止効果がよりアップします。
パッドがある場合は、通気性の良い網目の粗い洗濯ネットにいれて、陰干しをします。このように干すことで、授乳ブラやパッドのカタチが崩れたり生地を傷めることなく、乾かすことができます。パッドは完全に乾いてから授乳ブラに戻すようにしましょう。
ブラトップの洗濯頻度は?
ブラトップの洗濯頻度としては、脱ぐたびに洗濯をしてください。 ブラトップは下着と同じです。洗わないと、汗や皮脂が、生地などを傷めて劣化を早めてしまうからです。
ブラトップのたたみ方の手順
① 前側を上にして置く。カップが安定するように、胸側を上に置く。
② カップの片側を反対に凹ませて縦に折る。カップを重ねて縦に折るために、片方のカップをやさしくへこませる。
③ 肩ひもをカップに入れ、裾を3分の1くらい折る。肩ヒモは凹ませたカップにおさめる。裾も折っておく。
④カップ部分を裾の袋部分に入れ込む。折り返した裾を開く。カップ部分を入れて形を整えればできあがり。
たたむ時にカップが潰れると、シワや型崩れの原因になります。 カップを守るためにも、収納の際は3つ折りにするのがおすすめ。 たたんだ後は上に重ねても、縦に並べても問題ないです。
ブラトップが臭い?!
ブラトップが臭くなる原因
・そもそも胸と脇部分の汗は臭くなりやすい
ブラトップは肌に密着するので、胸元が蒸れやすく皮脂や垢によって雑菌が繁殖しやすい状態になります。そこにタンパク質や脂質の混ざった汗が加わると、繁殖した雑菌がそれらを分解して臭いと感じるのです。ブラトップの雑菌を増やさないことが、ニオイの予防にも繋がります。
・長く使っていると雑菌が繁殖して臭くなる
使用期間が長くなる中で汚れが蓄積されていくと、雑菌も繁殖しやすくなります。また、ブラトップはカップと生地が重なっているので、通気性が悪くなかなか乾きにくいのが特徴です。部屋干しをするとなおさら乾きにくく、雑菌が繁殖して生乾きのようなニオイがついてしまうのです。これはブラトップに限ったことではなく、パッド入りなど厚みのあるブラジャーにも当てはまります
・体臭や加齢臭がニオイの原因の可能性もある
体臭や加齢臭もニオイの原因になることがあります。生理前になると、皮脂腺の分泌が盛んになるのでニオイが強くなることがあります。また、皮脂のニオイは食事とも関係があり、肉類やスパイス類を多く摂るとニオイが強くなる傾向にあります。加齢臭というと男性のものと思われがちですが、女性にもあります。加齢臭の要因は皮脂の酸化ですが、女性ホルモンには体内の酸化を引き起こす活性酸素を抑える働きがあります。歳を取ると女性ホルモンの分泌が低下するので、皮脂が酸化しやすくなり加齢臭がするのです。さらに、疲労やストレスは加齢臭を悪化させるといわれています。体臭が気になる場合は、自分の生活を見直してみると改善されるかもしれません。
他にも意外なところに原因が!?
・ニオイ予防のためにも洗濯槽を清潔にしましょう
洗濯物が臭うと、たいていは洗濯物に原因があると思いがちですが、意外な落とし穴が洗濯層の汚れです。洗濯層が汚れていては、せっかく洗濯しても衣類を汚すことになってしまいます。洗濯層の裏側は見ることができないので気づきにくいですが、使っているうちにカビが発生します。水分や衣類の汚れ、湿気によってカビが発生するには好条件な場所なのです。定期的に洗濯層を清潔にし、ニオイの原因を予防しましょう。できれば湿気がこもらないように、洗濯後は洗濯機のふたを開けておきましょう。
また、定期的な洗濯槽のクリーニングにおすすめなのが「洗濯槽クリーナー Rinenna#3 TUB CLEANER」です。酸素系なので、気になるニオイもなく、縦型・ドラム式・二槽式と、使える洗濯機の種類を選ばないのが特徴です。リネンナでは、月に1度の洗濯槽クリーニングをおすすめしています。洗濯機をキレイに清潔に保つことで、洗濯物の洗いあがりの清潔さに差がでますよ。
Rinenna#3 TUB CLEANER
Rinenna#3 TUB CLEANER 2袋セット
ブラトップの寿命について
ブラトップの劣化と捨て時
ブラトップは、インナーですがブラジャーでもありますので、生地や副資材に伸縮性の良いポリウレタン糸が多く使われていることが多いです。 洗濯頻度が高ければ、伸縮性が悪くなり劣化します。 捨て時は、ブラトップのアンダーゴム部分やストラップが伸びでフィット感が弱くなった時が替え時となります。古くなったブラトップと、新しいブラトップの付け心地を比べてみると、ゴムのフィット感が違うのはそのせいです。
ブラトップの捨て方は?
最もお手軽なのが、可燃ごみとして下着を紙に包んだり、紙袋に入れて捨てる方法です。 その場合、個人情報が記載されているものが一緒にゴミ袋に入っていないか確認しておきましょう。(※DMや通販カタログのラベルなどは要注意です) 次に、同じ布製品と一緒に資源ごみとして出す方法です。たたんだ衣類やタオルに挟んでしまえば、下着が隠されているとはわかりません(リサイクルが前提なので、洗っておくのを忘れずに)。ただし、資源ごみを持ち去られたり、あさられたりする可能性はゼロではありません。普段から回収が滞りがちであるとか、ごみあさり被害がある地域は、別の方法で捨てた方が無難です。
一番安心なのは、下着を可燃ごみとして細かく切り刻んで捨てる方法です。ただの布切れなら、あさられる心配はなくなります。生ごみを可燃ごみとして出せる自治体でしたら、あえて生ごみと布切れを混ぜて捨てれば、より安心できるでしょう。
下着は女性のバストやヒップを毎日保護して、キレイなシルエットをキープする大切なアイテムです。シルエットキープやバスト保護の役割が果たせなくなったときが捨て時です。
ブラトップの基礎知識
ブラトップって実際どうなの?
「ブラトップ」などの「カップ付きインナー」は、ホールド力が弱いものも多いため、ブラジャーの代わりにしてしまうと胸が垂れる原因になる可能性があります。 また、ブラジャーに比べると補正力や安定力が低いため、お肉が背中に流れやすいです。 キレイなバストラインを保つためには、やはりデイリーユースのインナーとしては、ブラジャーに軍配があがります。
ブラトップの特徴と仕組み
ブラトップは基本的にノンワイヤーで作られているため、胸や肩への締め付け感がなく、楽に着られるタイプが多いのが人気の主な理由として挙げられます。「ブラトップ」などの「カップ付きインナー」が胸を支える仕組みは、バスト部分にノンワイヤーのモールドカップなどが組み込まれていて、アンダーバスト部を平ゴムで支え胸を安定させる構造が主流です。ブラなしインナーとして着用できるのはもちろんですが、トップスとして着られるタイプや、授乳ブラとして使えるものなど、昔に比べるとタイプなども徐々に豊富に揃ってきたブラトップ。 もしまだお持ちでないなら、1枚あると便利ですよ。
ブラトップのメリットとデメリット
「ブラトップ」などの「カップ付きインナー」は、ブラジャーが不要なので、重ね着をしなくて済むメリットがあります。 キャミソールとブラジャーの2つの役割をしてくれるため、重ね着をしたくないときに役立ちます。また、 下着が透けるのを予防でき、脱ぎ着がしやすいところが特徴です。 デメリットとしてよくありがちなのが、胸の形が崩れやすい、お肉が正しくない位置で記憶されてしまう、洗濯などで形状が崩れやすいといったことなどです。
授乳ブラについて
授乳ブラって必要?どんな種類があるの?
産後の授乳期には、必ずしも前開きのブラジャーでなければいけないということはなく、赤ちゃんとお母さんがリラックスして授乳の時間を過ごすことができるブラジャーであれば、とくに問題はありません。 購入される場合は、3〜5枚を目安にすると安心です。前開きでボタンやホックで着脱するタイプもあれば、カシュクール型やハーフトップ型でずらすタイプなど、種類も豊富です。
マタニティブラを着け始める時期は、妊娠が判明したタイミングでOKです。 なお、マタニティブラを卒業するタイミングは卒乳の時期に合わせると良いでしょう。
授乳ブラの選び方とサイズについて
授乳ブラ選びのポイントとしては、アンダー部分を締めつけないことが重要です。バストのアンダー部分はソフトな幅広ゴムや、伸びのよい素材を使用した「締めつけない」工夫があるものがおすすめです。また、 肌にやさしい素材を選ぶこともポイントです。妊娠中はホルモンバランスの影響で肌が敏感になりやすいため、綿や保湿力のあるやわらかい素材を選ぶと良いでしょう。 また、バストの変化を妨げないための配慮も必要です。乳腺が発達するため、カップ幅が広めでワイヤーで押さえないものがおすすめです。ホックタイプのブラを選ぶ際は、締めつけない2列4段階ホックで調節できるものを選びましょう。 産後は授乳機能があるものが便利です。産後の授乳に備え、授乳ストラップが付いたものや、ずらして授乳できるものなど、ご自身の授乳スタイルに合った授乳機能のあるブラを選びましょう。
授乳ブラのサイズは、ワイヤー入りのものであれば、妊娠前の1~2カップ上、アンダーは約5cm上のものを選ぶというのが一般的な目安となります。 購入する時期と期間を考えてサイズを検討してみましょう。
一般的なブラジャーと授乳ブラの違いは?
一般的なブラジャーは、バストラインを整えて美しく魅せるためのものです。それに対して授乳ブラは、妊娠中のデリケートなバストを守ることが大きな役割です。 脇に向かってボリュームが増していく妊娠中のバストに合わせた設計で、乳腺の発達を妨げないラクな着心地が特徴です。 授乳しやすい工夫がされており、産後も大活躍してくれます。
正しいブラトップや授乳ブラの知識を深めることで、今までより関心が深まったのではないでしょうか。
ぜひお気に入りの1枚を見つけて大切にしていただき、出来るだけ長持ちさせてください。