季節のお洗濯(1/13)

衣替え前に要チェック!洗濯をして黄ばみや虫食いを予防しよう

Column
2021.09.15

季節の変わり目に行う衣替え。衣替え後に着ようと思った衣類にシミが出来ていた・・なんて経験ありませんか?
実は衣類をしまう前に汚れをしっかり落としていないと黄ばみ虫食いカビなどが発生することも。大切な衣類を長く着続けるために衣替え前の洗濯はとても重要になります。
そこで今回は、衣替え前にする洗濯のポイントをご紹介します。

季節で変わる!衣替えで起こる衣類トラブル

一般的に夏物と冬物の2回行われる衣替えですが、夏と冬では衣類に発生するトラブルが異なることはご存じでしょうか?続いては季節によって変わる衣替え時のトラブルについてお話します。

汚れの種類と衣類の素材で異なるダメージ

夏物はしっかり洗ったつもりでも、皮脂や汗汚れが繊維の奥まで染み込んでいる可能性が。特に肌に触れやすい襟元、首回り、ワキなどは要注意です。衣替えの前に汗ジミケアをしておかないと汗や皮脂汚れが酸化して、いざ着ようと取り出したときに黄ばみや変色してしまっていることもあるのです。
冬物の場合心配なのは虫食いトラブルです。ウールやシルクなどの動物性繊維に含まれるたんぱく質は、虫たちの栄養源。それに加え、厚手の生地の内側に付着した汗や皮脂汚れも虫にとっては格好のえさ場となってしまいます。また気温が15度以上の暖かい季節、すなわち春~秋にかけて虫は活発になると言われています。そのため冬物をしまっている期間に虫食いトラブルが多く発生するのです。

一年を通して「カビ」は衣類の大敵!

季節に関係なく、最も気をつけたいのはカビ。カビは温度が20~30℃、湿度60%以上で繁殖しやすくなります。また食べかすや衣類に付着した汗、皮脂汚れ、髪の毛などを栄養にするカビは、衣類にも発生することも。
これらの条件が満たされるのは梅雨の時期と思われがちですが、気密性の高いマンション窓のない部屋クローゼット押し入れなどは、1年を通して湿度が高くなるので要注意です。

カビを発生させない衣替えのポイント

1一度でも袖を通した衣類は必ず洗濯をする

一度着用しただけだからと洗濯せずにしまうのは危険です。自分が思っている以上に汗をかいたり皮脂汚れなどがついていることも。

2洗濯後はしっかり乾かす

厚手の冬物は特に、表面だけが乾いて繊維の奥までは乾いていないこともあるので、完全に乾くように数日間干すと◎。またクリーニング店から戻った衣類はスチームアイロンの湿気を含んでいることがあります。さらにビニール製のカバーはホコリを引き寄せ、湿気も逃げにくいので外すことを忘れずに。

3収納に段ボールはNG

段ボールに収納する人は多いかもしれません。しかし、段ボールは空気中の湿気を吸収しやすく、カビや虫が湧きやすくなるので注意しましょう。吸湿性の良い木製チェストや、気密性の高いプラスチックなどのケースが◎。気密性が高いと防虫剤の効きがよくなります。

4定期的に収納場所の換気、掃除をする

換気や掃除と共に除湿機や除湿剤も使用しましょう。特に高温多湿になりがちな夏場は、晴れた日に4~5時間陰干しさせるといいですよ。

5衣類をぎゅうぎゅうに詰め込まない

衣類を詰めすぎると風の通りが悪くなり、湿気が溜まりやすくなります。また防虫剤などの効果が浸透しにくくなるため余裕をもってしまいましょう。

衣類トラブルを起こさない、正しい衣替え方法

続いては大切な衣類を黄ばみ、虫食い、カビなどのトラブルから守る衣替えのポイントについて学んでいきましょう。

夏の衣類は後から浮き出る汗ジミのケアを徹底的に

汗や皮脂が多く分泌される夏場は特に、洗濯機でしっかり洗ったつもりでも汚れが残っていることが。次にご紹介する方法で、衣替え前の徹底洗いを実践してみましょう。

洗濯前のひと手間で汚れをすっきりさせる方法

汗や皮脂が多く分泌される夏場は特に、洗濯機でしっかり洗ったつもりでも汚れが残っていることも。次でご紹介する方法で、衣替え前の徹底洗いを実践してみましょう。
洗濯前のひと手間で汚れをすっきりさせる方法

1お湯と酸素系漂白剤を使ったつけ置き方法

汗や皮脂汚れは40℃以上のお湯で溶かし出すことが出来ます。酸素系漂白剤には粉末タイプ液体タイプがあり、アルカリ性の粉末タイプが皮脂汚れにはおすすめです。ただし、粉末タイプは動物性繊維には使えません。弱酸性〜酸性の液体タイプは動物性繊維にも使えますが、その分汚れ落ちもマイルド。酸素系漂白剤がない場合は普段使っている液体洗剤でも大丈夫。普段の洗濯で使う洗剤量の3倍ほど入れると◎

2特にひどい汚れはスポット洗剤や固形洗剤で念入りにケア

首回りや袖口など直接肌に触れる部分の汚れは、つけ置きだけでは落ちにくいことも。その場合、部分洗い用洗剤や固形洗剤を汚れている部分に塗り込んでから洗濯するときれいになります。

3身体から出る汚れにフォーカスしたRinennaの洗濯洗剤でつけおき


汗や皮脂汚れなど、身体からでる汚れを繊維の奥からはがして落とすRinennaの洗濯洗剤。つけおきだけでごっそり落とすから、衣替え時のスペシャルケアにおすすめです。特に<strong>加齢臭など臭いが気になるYシャツやTシャツなどの白物衣類には、Rinenna#2がおすすめ。Rinenna#2は白物を真っ白に洗い上げ、ニオイの元をごっそり落とすことに特化した洗剤です。面倒な揉み洗いの必要がなく、つけ置きするだけで黄ばみや皮脂汚れなどを落とすことが出来ます。

冬の衣類は防虫対策を徹底的に

虫が狙いやすい代表的なものは以下
・ウールやシルク、カシミヤなどの動物性繊維
・食べこぼし
・髪の毛、フケ、皮脂
などです。さらに、木綿や化学繊維の衣類でも食べこぼしや皮脂汚れなどがあれば虫食いが起こります。

家でのドライマーク衣類の洗濯方法をご紹介


ニットやセーターなどの冬物衣類に多いドライマークですが、クリーニングに出すか自宅で洗濯するか悩むことはありませんか?実はドライマークがついた衣類でも水洗い可の洗濯表示がついている場合は、家で水洗いすることが可能です。その場合使える洗剤は2種類あります。

1ドライマーク衣類が洗濯できる中性洗剤


中性洗剤は肌と衣類に優しい特徴があります。ウールやシルクなどの動物性繊維はアルカリ性に弱いので中性洗剤を使用しましょう。ですが洗浄力はあまり強くないため、油汚れが少なく、軽い水溶性の汚れを落とす場合におすすめです。おしゃれ着用洗剤はほとんどが中性洗剤ですが、中には別の性質のものもあるので要注意。

シミができてしまったドライマーク衣類の洗い方

シミができてしまったデリケート衣類は、中性洗剤の押し洗いだけでは汚れを落としきる事ができません。動画の要領に沿って、部分的にRinenna#1を使って汚れを落としましょう

2ドライマーク用洗剤

ドライマーク用洗剤とは、クリーニング店がドライクリーニングで使用するクリーニング溶剤が配合されています。これは衣類を傷めず洗濯ができ、油溶性の汚れを落とすのに最適です。ですが革製品や正絹などには使用できません。レーヨンを含む衣類は縮む要因ともなるので注意しましょう。

ドライマーク衣類洗濯の注意点

使用する前には必ず、洗濯マークと洗剤の使用方法を確認してください。またデリケートな衣類をつけおき洗いする場合、ゴシゴシこすると生地が傷むので気をつけましょう。

衣替えで取り出した衣類、まずするべきことは?

約半年間しまってあった衣類に、防虫剤の臭いたたみジワがあったなんて経験はありませんか?そんなときには次の方法を試してみましょう。

防虫剤のニオイ取り

防虫剤のニオイは揮発性があるので、風通しの良い場所に4~5時間陰干し、その後絞った布の上からアイロンをかけると臭いが取れますよ。日に当たると衣類に付着した防虫剤が変色することがあるので要注意です。

たたみジワをきれいにする方法

お風呂に入ったあと、蒸気で満たされた浴室に一晩吊るしておきましょう。その後、風通しの良い場所で陰干しするときれいになります。他にはスチームアイロンを当てたりシワを霧吹きで湿らせて、アイロンやドライヤーを当てシワ伸ばす方法も。熱による除菌効果もあり、一石二鳥ですよ。