洗濯物に虫がつくのはなぜ?
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
洗濯物を取り込んだら、虫が一緒に部屋に入ってきて大パニック!という経験はありませんか?
我が家にはよく蛾が一緒に入ってきてしまい、家族で大騒ぎになります。
洗濯物につく虫の中で、秋に大繁殖をするのがカメムシです。
カメムシで困るのは、あの嫌なニオイですよね。
洗いたての洗濯物に付着し、悪臭を残していくこともある、厄介な虫です。
でも、何故虫は洗濯物に集まってくるのでしょうか?
秋に洗濯物に虫がつきやすくなるのは、虫たちが越冬地を探しているからです。
寒さに弱いカメムシは、日当たりが良く、温かい場所を好みます。
そして白いものに集まってくる習性があります。
つまり洗濯物は、カメムシにとって居心地の良い場所なのです。
とはいえ、洗濯物にあのニオイが付着するのは困ってしまいますよね。
この記事では、虫がつく原因と、簡単にできる対処法を解説します。
洗濯物につく虫の種類とは?
- ハチ
- カメムシ
- ダニ
- 蛾
- ゴキブリ
- ユスリカ
- チョウバエ など…
主には、ハチ、カメムシ、ダニ、蛾などが挙げられます。
この中で、これからの秋の季節に厄介なのはカメムシです。
強烈なニオイを放ち、その匂いが洗濯物にもついてしまうため、洗い直しが必要になることもあります。
カメムシは冬を除いて一年中みられる虫ですが、大繁殖するのは秋です。
集団行動をする傾向がある虫なので、晴れた秋の日に、越冬場所を求めて一斉に移動します。
特に今年は、夏の暑さの影響で成虫になる個体が多く、都市部でもカメムシの大量発生がニュースになっています。
このカメムシなどの虫が、衣類に付着するとどのような影響があるのでしょうか。
洗濯物に虫がつくことで起こる被害
においがつく
特にカメムシは、洗濯物に悪臭を残していきます。
カメムシのニオイは強烈なので、何度か洗濯をしないと取れないことも。
ニオイがついた衣類に気付かずしまってしまうと、他の衣類にニオイが移ることもあります。
卵を産み付ける
蛾などは、洗濯物に卵を産み付けることがあります。
気付かずしまってしまうと、クローゼットの中で幼虫が孵化することも。
衣類を食べて穴が開く
孵化した幼虫が、繊維を食べて、繊維に穴が開いてしまうことがあります。いわゆる虫食いです。
清潔にしていれば虫食いは発生しないと思われがちですが、外から飛んできた虫が卵を産み付けるため、実はどんなご家庭でも虫食いが発生する可能性はあります。
家の中に侵入する
洗濯物と一緒に家の中に虫が入ってくることもあります。
虫は蛍光灯の明かりに群がるため、洗濯物を取り込んでいる最中に窓から入ってくることもあります。
■洗濯物にカメムシが付着していたら
カメムシは、危険を感じると悪臭を放つ習性があります。
衣類にカメムシがついていたら、洗濯物をやさしく揺らして、逃がすようにしましょう。
この時、激しく振ったり、布団叩きなどで叩いて刺激をすると、刺激になり悪臭を放つ可能性があるので、注意が必要です。
■家の中にカメムシが入ってしまったら
カメムシが家の中に入ってしまったら、驚かせないようにし、外に逃がすようにしましょう。
叩いたり、手で捕まえようとしたりするのはNG!
また、掃除機で吸うと掃除機の中で悪臭を放ち、掃除機を使うたびに家の中がカメムシのニオイになってしまうので注意が必要です。
悪臭を放たれないためには、刺激を与えず、外に逃がすのが一番。
ティッシュをふんわりとかけ、ビニールでつかんだり、紙コップなどの中に捕まえるなどして、外に逃がすようにしましょう。
捕まえる時には、直接手で触れないように注意します。
干している洗濯物に虫が寄ってくる原因とは?
甘い匂いの柔軟剤を使用している
フルーツやフローラルなどの、甘い香りがする柔軟剤には、虫が集まってくることがあります。
この時期は、無香料・微香料のものに変えたり、虫が嫌うミントの香りがする柔軟剤を使うのがおすすめです。
白い壁のそばで干している
虫は、紫外線の光を頼りに移動しますが、白い壁は紫外線を多く反射するため、虫が集まりやすくなります。
特にカメムシは白っぽい明るい色を好む習性があります。
白い服に虫が集まりやすいのも同様の理由です。
夜干ししている
夕方~夜は、虫が活発に活動する時間です。
夜洗濯物を干す際、部屋の蛍光灯の明かりが漏れていると、必然的に虫が集まってきます。
「湿度」と「温度」
虫は湿度70%以上の環境を好むと言われています。
洗いたての洗濯物は、まさに虫が好む湿度。
湿度を求めて虫が集まってきます。
カメムシは寒さが苦手な虫なので、温かく日当たりの良い場所を好みます。
これは、洗濯物を干す場所と同じですよね。
白を好んで集まるため、シーツやタオル、シャツなどについていることが多くあります。
また、日当たりの良い場所には、虫が卵を産むこともあります。
物干竿や窓に卵が産み付けられていないか、ときどき確認するとよいでしょう。
洗濯物に虫がつく対策方法が知りたい!
柔軟剤を香りが弱いもの・無香料のものにする
虫が好むフルーツやフローラルなどの、甘い香りの柔軟剤は避け、香りが弱いものや無香料のもの、虫が嫌いなミントの香りを使用しましょう。
無香料の柔軟剤 |
夕方までに洗濯物を取り込む
虫の活動が活発になる夕方までに、洗濯物を取り込むようにしましょう。
取り込む前に、軽くはたいてから取り込むのもおすすめです。
防虫アイテムを活用する
物干竿にかける虫よけ剤など活用したり、虫が嫌うハッカ油のスプレーを物干竿や壁などに振りかけておくと、虫よけ効果があります。
また、衣類の虫食いを防ぐためには、クローゼットに防虫剤や除湿剤を置き、定期的に換気をするのが有効です。
クローゼットに衣類をかけているときは、なるべく衣類同士の間隔をあけ、風通しが良くなるようにしましょう。
白いアイテムは外に干さない
紫外線を多く反射する白は、虫が集まりやすい色です。
特に虫が多いエリア・時期には、白物を外に干さないようにすると安心です。
部屋干しにする
ニュースになっているような、カメムシが大発生しているエリアにお住まいの場合は、部屋干しをおすすめします。
■部屋干し臭を減らす洗濯のコツ
部屋干しをすると、虫の付着は避けられますが、部屋干し臭が気になる!という方も多いと思います。
部屋干しの生乾き臭は、洗濯の際に衣類に残った雑菌の繁殖が原因です。
次に紹介する、部屋干し臭を減らすコツを参考にお洗濯しましょう!
1.洗濯物の量を減らしてよく洗う
生乾き臭を減らすために、衣類をよく洗います。
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯槽の中で衣類が回らず、衣類の汚れを落とすことができません。
部屋干しをする際は、洗濯物の量を7~8割程に減らすようにしましょう。
2.すすぎ2回以上でよくすすぐ
生乾き臭の原因である雑菌を、しっかりすすぐことが何よりも大切です。
「1回すすぎOK」の洗剤をお使いの場合でも、すすぎは必ず2回以上行いましょう。
3.洗濯後は、衣類の間隔をあけながら、すぐに干す
洗濯をした衣類から、雑菌をゼロにすることはできません。
衣類は濡れた状態が長く続くと、雑菌が繁殖しやすくなるため、洗濯後はすぐに干します。
その際、サーキュレーター・除湿機・エアコンなどを使用し、湿度を下げ、早く乾かすようにしましょう。
洗濯物にカメムシの悪臭が付いたらどうする?
カメムシの悪臭は、親油性の物質で、油に溶けやすく、水に溶けにくい油汚れと同じようなものです。
そのため、油汚れに強い台所用洗剤や中性洗剤でニオイが気になる場所をもみ洗いし、洗濯機にかけましょう。
再度洗濯をする際は、柔軟剤の香りに注意しましょう。
甘い香りのものは避け、無香料やミントの香りのものを選ぶ方がベターです。
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- 衣類をしっかり沈め、30分~1時間つけ置き洗い
- つけ置きの水ごと洗濯機にかける
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まとめ
せっかく洗った洗濯物に、虫がつくのは残念ですよね。
まずは、簡単にできる対策から行いましょう!
- 甘い匂いの柔軟剤を避ける
- 壁や物干竿に、ハッカスプレーをかける
- 虫が活動的になる時間の外干しを避ける
- 乾いた洗濯物はすぐに取り込む
- 家に入ってしまった時には刺激をしない
防虫対策をしっかり行い、洗濯物と大切な衣類を虫から守りましょう!
万一、カメムシがご自宅に入ってしまった時は、決して刺激をしないよう注意しながら、外に逃がしましょう。
また、ご自宅のベランダがカメムシの越冬地とならないよう、外壁や物干竿に卵がないか、定期的に確認すると安心です。