洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。
買った時はふわふわだったタオルも、使い込むうちにゴワゴワと硬くなってしまいますよね。タオルのパイル生地は糸がループ状になっていて、このパイルが立っていると手触りが柔らかくふわふわに。タオルをふわふわに保つにはパイルを立てることが大切です。そして、使い込むうちにゴワゴワしてしまう一番の原因は、蓄積汚れなんです。
タオルがゴワゴワになる最大の理由は「蓄積汚れ」

タオルは主に身体を拭くために使うため、皮脂・角質・汗など身体から出るタンパク質汚れが蓄積します。タンパク質汚れは水に溶けにくく、洗濯機にかけるだけでは落とし切れません。落とし切れなかった汚れは、時間とともに繊維に固着し、落ちにくくなります。
タオルのパイルはループ状なので汚れが蓄積しやすく、ゴワゴワを元に戻すには蓄積汚れをしっかり落とすケアが必要です。
他にもこんなに!タオルのゴワつきの原因
① 洗濯物を詰め込みすぎ・水量不足
洗濯機に詰め込むと、衣類同士の摩擦でパイルが傷つきます。また洗濯物が多すぎると水流が作用せず、きちんと洗えません。フープ状のパイルは汚れが溜まりやすいので、タオルはたっぷりの水量でしっかり洗いましょう。洗濯物は洗濯槽の8割程度が目安。量が多い時は水量を増やします。
② 洗剤や柔軟剤を多く入れている
タオルは水分を多く含むため、すすぎが不十分だと洗剤の残りがパイルに蓄積し、パイルが立つのを邪魔します。この蓄積汚れは黒ずみや嫌なニオイの原因にも。すすぎは2回以上に設定しましょう。柔軟剤は繊維をコーティングして吸水力を低下させるので、タオルには使わないのがおすすめ。使う場合は規定量より少なめに。
おろしたてのタオルに柔軟剤は要注意:おろしたては毛羽落ちがあります。柔軟剤を使うと繊維の撚りが緩み、毛羽落ちがいつまでも収まらない原因に。おろしたては柔軟剤を使わず、使い込んでゴワゴワが気になってから使いましょう。
③ 乾燥の仕方が間違っている
長時間の天日干しは、乾燥しすぎて生地が硬くなり、紫外線の影響も相まって生地が傷みます。生乾き臭・黒ずみ予防に短時間の天日干しは効果的ですが、乾いたら早めに取り込みを。繊維自体が持つ水分までカラカラにしないのがポイント。紫外線の強い夏に長時間干すなら陰干しが良いでしょう。
④ 同じタオルを使い続けている
ホテルのタオルの寿命は洗濯40回と言われます。家庭で実践は難しいですが、ふわふわを使いたいなら1年に1度は買い替えがおすすめ。カビや黒ずみが発生したタオルを使い続けるのは衛生的にもNG。お手入れしてもニオイ・黒ずみが改善しないときは買い替えを。
バスタオルは毎回洗うべき?:清潔な身体を拭いても、タオルには汗や皮脂がつきます。洗わず乾かして再使用すると汚れが蓄積し、ニオイ・カビの原因に。タオルは一度使ったら必ず洗いましょう。
⑤ パイルが寝たままの状態で干している
パイルが立っていると吸水力が高まり、ふわふわの肌ざわりに。脱水したタオルはパイルがつぶれているので、干す前に両端を持ってバサバサ振り、パイルを立ち上げましょう。4方向から5回ずつ、合計20回ほどはたくと、乾いたときのふんわり感が変わります。※ワッフル織やガーゼタオルなど変形しやすいものは洗濯表示を確認。
⑥ 汚れた洗濯槽で洗っている
タオルは水をよく吸うため、洗濯槽が汚れていると、洗濯のたびに槽裏の雑菌・カビを繊維の奥に取り込んでしまいます。洗濯槽裏はカビが繁殖しやすいのに直接掃除できない場所。月に1度、黒カビが衣類に付着する前に、定期的に洗濯槽洗浄をしましょう。
蓄積汚れを落として、ふわふわに復活させる洗い方

ゴワゴワになったタオルは、Rinenna+40℃のお湯のつけ置きで蓄積汚れを落とすと、ふわふわに戻ります。用意するのはタオルと、Rinenna #1または#2だけ。
40〜45℃の熱めのお湯4LにRinenna 40gをよく溶かします。熱めのお湯で洗浄力が上がり、繊維の汚れが溶け出しやすくなります。
タオル全体が浸かるように入れ、1時間ほどつけ置き。水量が足りなければお湯・洗剤を増やします。
つけ置き液ごと洗濯機に入れ、たっぷりの水量で洗います。すすぎは必ず2回以上。
ふわふわに仕上げる洗い方・乾かし方のコツ

① 十分な水量でよく洗い、よくすすぐ
たっぷりの水で洗うとパイルがしっかり洗われ良い状態に。水が少ないと繊維が擦れてパイルがつぶれます。洗濯機の8分目を目安に詰め込みすぎ注意。洗濯機は重さで水量を自動計算しますが、タオルは体積が大きいため水量が不足しがち。おまかせにせず、しっかり回っているか確認を。量が多い時は高水位に。すすぎは必ず2回以上(「1回すすぎOK」の洗剤でも2回以上が、ごわつき・黒ずみ・ニオイ防止に効果的)。
② 柔軟剤の使用を控える
柔軟剤は最後のすすぎ水に投入され、繊維をコーティングして吸水力を弱めます。余分な成分がパイルに蓄積すると、雑菌・黒カビ・ニオイの原因にも。どうしても使いたい場合は規定量より少なめで。
③ お風呂の残り湯は使わない
残り湯には皮脂・雑菌・洗剤・入浴剤が残留しており、タオルの風合いを損ねたり雑菌を繁殖させ、ニオイ・黒ずみの原因に。吸水性の高いタオルは雑菌を取り込みやすいので、清潔な水道水できれいに洗うと寿命が延びます。
④ しっかり振ってパイルを起こし、日陰で干す
洗濯後はすぐ取り出して乾かします。濡れた状態が続くと、つぶれたパイルの表面だけ乾いて立ち上がりづらくなります。干す前に逆目に撫でてパイルを立たせ、両端を持ってバサバサ振りましょう。4方向から5回ずつ、合計20回ほど。ゴワゴワが気になるときは多めに。干しすぎも注意で、乾いたらすぐ取り込みを。夏の長時間は陰干しに。
⑤ 乾燥機を使う
空気を繊維に含ませながら乾燥させるので、簡単にふわふわに。特にドラム式は叩き洗いでパイルがつぶれやすいので、ドラム式で洗った場合は乾燥まで行うのがおすすめです。
⑥ タオルの収納
せっかくのふわふわを維持するため、乾いたタオルはふんわり畳みます。上から押したり、狭い場所にぎゅうぎゅう収納して圧をかけないようにしましょう。
タオルには #1 と #2、どっちを選ぶ?
「#1と#2、どっちを使えばいい?」とよくいただきます。答えはタオルの色で選んでください。汚れ落ち・ふわふわ復活効果はどちらも同じで、違いは「蛍光剤の有無」と「香り」だけです。
| タオルの色 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 白いタオル | #2 | 蛍光剤配合で、白さをより際立たせる |
| 色柄・淡色・ 生成りのタオル |
#1 | 蛍光剤なし。#2は淡色が白っぽく見えることがあるため#1を |

まとめ|ふわふわタオルに復活させる6つのコツ
- ゴワゴワの最大の原因はタンパク質の蓄積汚れ。つけ置きで落とす
- 十分な水量でよく洗い、すすぎは2回以上
- 柔軟剤は控える(吸水力が落ちる)
- お風呂の残り湯は使わない
- しっかり振ってパイルを起こし、日陰で干す
- 乾燥機を使うとふわふわに。収納はふんわりと









