タオルを新品のようにふわふわにする洗い方と乾かし方!

タオルを新品のようにふわふわにする洗い方と乾かし方!

タオルがゴワゴワになるのはなぜ?

買った時はふわふわだったタオルも、使いこむうちにゴワゴワと硬くなってしまいますよね。
タオルに使われるパイル生地は、糸がループ状になっています。
このパイルが立っている状態だと、タオルの手触りは柔らかく、ふわふわになります。
タオルをふわふわに保つためには、パイルを立てることが大切です。
使い込むうちにタオルがゴワゴワしてしまう一番の原因は、蓄積汚れなんです。

最大の理由は蓄積汚れが溜まっているから!

タオルは主に、身体を拭くときに使用するためタオルには、皮脂・角質・汗などの身体から出るタンパク質汚れが蓄積します。

タンパク質汚れは、水に溶けにくい性質なので、洗濯機にかけるだけでは落とし切ることができません。落とし切れなかった汚れは、時間の経過とともに汚れが繊維に固着し、落ちにくくなります。

タオルのパイルはフープ状になっているため、汚れが蓄積しやすくなります。
タオルのゴワゴワを元に戻すためには、蓄積汚れをしっかり落とすケアが必要です。

他にもこんなに!タオルのゴワつきの原因

タオルがごわつく原因①洗濯物を詰め込みすぎている・水量不足

洗濯機に衣類を詰め込むと、他の衣類やタオルとの摩擦が起き、パイルを傷つけてしまいます。
また、洗濯物が多すぎると洗濯機にかけた時に、洗濯槽の中で水流が作用せず、衣類を洗うことができません。
フープ状になっているパイルは、汚れが溜まりやすいため、タオルはたっぷりの水量でしっかり洗いましょう。

洗濯物は、洗濯槽の8割程が目安。
洗濯物の量が多い時は、水量を増やしましょう。

 ■実験動画:洗濯物を詰め込みすぎると洗えない!

タオルがごわつく原因②洗剤や柔軟剤を多く入れている

タオルは水分を多く含むため、すすぎが不十分だと洗剤のすすぎ残しがパイルに蓄積し、パイルが立つのを邪魔してしまいます。
またこの蓄積汚れは、黒ずみや嫌なニオイの原因にもなります。
タオルを洗濯機にかける際は、すすぎ2回以上に設定しましょう。

柔軟剤は、タオルの繊維をコーティングするため、タオルの吸水力が低下してしまいます。
タオルのお洗濯には使用しないのがおすすめです。
使用したい場合は、規定量よりも少なめに入れるようにしましょう。

 POINT おろしたてのタオルに柔軟剤を使うのは要注意

おろしたてのタオルは、特性上、毛羽落ちがあります。
柔軟剤を使用すると、繊維の撚りが緩んでしまい、毛羽落ちがいつまでも収まらない原因となってしまいます。
おろしたてのタオルには柔軟剤を使用せず、使い込んでゴワゴワが気になるようになってから使用するようにしましょう。

 

タオルがごわつく原因③乾燥の仕方が間違っている

長時間天日干しをすると、タオルが乾燥しすぎて生地が硬くなり、さらに紫外線の影響も相まって、タオルの生地が傷んでしまいます。
生乾きの臭いや黒ずみを予防するために、短時間で乾かせる天日干しは効果的ですが、タオルが乾いたら早めに取り込みましょう。
タオルの繊維自体が持っている水分までカラカラに乾かさないようにするのがポイントです。
紫外線の強い夏に、どうしても長時間干さなくてはいけない時は、陰干しがいいでしょう。

タオルがごわつく原因④同じタオルを使い続けている

ホテルのタオルの寿命は、洗濯40回と言われています。
家庭でそれを実践するのは中々難しいですが、ふわふわなタオルを使いたい方は、1年に1度は買い替えするのがおすすめです。
とくに、カビや黒ずみが発生したタオルを使い続けるのは、衛生的にもおすすめできません。
この後紹介する方法でお手入れをしても、ニオイや黒ずみが改善しないときは、買い替えを検討しましょう。

 POINT バスタオルは毎回洗うべき?
タオルは洗濯をすることで劣化してしまいますが、お風呂から出て清潔になった身体を拭いたタオルは、毎回洗う必要があるのでしょうか?

洗ったばかりとはいえ、身体を拭くことで、タオルには汗や皮脂の汚れが付着します。
これを洗い流さずに乾かし、再度使うと、汚れが蓄積し、嫌なニオイ・カビの原因となります。
タオルは一度使ったら、必ず洗いましょう。

タオルがごわつく原因⑤パイルが寝たままの状態で干して乾かしている


タオルは糸がループ状となっており、このパイルが立っていると吸水力が高まり、ふわふわとした肌ざわりになります。
洗濯機で脱水をしたタオルは、パイルがつぶれてしまっているので、干す前にタオルの両端を持ち、バサバサと振り、パイルを立ち上げるようにしましょう。
タオルを4方向から、5回ずつ、合計20回ほどはたくと、パイルが立ちあがり、乾いた時のふんわり感が変わります。
※ワッフル織やガーゼタオルなど、変形しやすいタオルもあるため、洗濯表示を確認しましょう。

タオルがごわつく原因⑥汚れた洗濯槽で洗っている

 タオルは水をよく吸うため、洗濯槽が汚れていると、洗濯のたびに洗濯槽裏の雑菌・カビまで繊維の奥に取り込んでしまいます。

洗濯の目的は、衣類を清潔に洗い上げること。
清潔な洗濯のためには、洗濯槽のお手入れが欠かせません。

カビだらけのバケツの中で、タオルを洗って…と言われたら、躊躇いますよね。
洗濯槽裏は、カビが繁殖しやすいにも関わらず、直接目で見て掃除することができない場所です。
月に1度、黒カビが衣類に付着する前に、定期的に洗濯槽洗浄をしましょう。

タオルはパイルが命!蓄積汚れを落としふわふわタオルに復活させる洗い方と乾かし方

準備するもの

  • タオル
  • Rinenna#1 または Rinenna#2

つけ置き液を作ってつけ置き

40~45℃の熱めのお湯 4LにRinenna 40gをよく溶かします。
熱めのお湯を使うことで、洗剤の洗浄力がUPし、繊維に染み込んだ汚れが溶け出しやすくなります。


タオル全体が洗浄水に浸かるように入れ、1時間ほどつけ置き洗いします。
水量が足りない場合は、お湯・洗剤を増やしましょう。

つけ置き洗いの後、つけ置き液ごと洗濯機に入れ、洗います。

ふわふわタオルに復活させる洗い方と乾かし方①十分な水量でよく洗い、よくすすぐ

タオルは、たっぷりの水で洗うことで、ふわふわ感を出すパイルがしっかりと洗われ、良い状態となります。
水が少ないと、繊維同士が擦れ、パイルがつぶれてしまうので、洗濯をする際は、洗濯機の8分目を目安に、詰め込みすぎに注意しましょう。

洗濯機は、水量を洗濯物の質量により自動計算します。
タオルは、他の衣類と比べ体積が大きいため、重さで自動計算すると水量が不足してしまいます。
おまかせコースで水量を自動設定するのではなく、洗濯機の中で洗濯物がしっかり回っているか確認しましょう。
洗濯物の量が多い時には、高水位に設定するといいでしょう。

吸水性の高いタオルは、繊維の奥に汚れや洗剤が蓄積しやすいため、すすぎは必ず2回以上行います。
「1回すすぎでOK」の洗剤をお使いの場合でも、必ずすすぎは2回以上行ったほうが、ごわつきだけでなく、黒ずみやニオイを防止できます。

ふわふわタオルに復活させる洗い方と乾かし方②柔軟剤の使用を控える

柔軟剤は洗濯の一番最後のすすぎの水に投入されます。
柔軟剤の成分でタオルの繊維がコーティングされ、洗濯のたびに柔軟剤成分がパイルに残留するため、吸水力が弱まってしまいます。
パイルに余分な柔軟剤成分が蓄積すると、雑菌・黒カビ・嫌なニオイの原因にもなります。
どうしても柔軟剤を使いたい場合は、規定量よりも少なめで使用しましょう。

ふわふわタオルに復活させる洗い方と乾かし方③お風呂の残り湯は使わない

エコ・節約の観点から、お風呂の残り湯を使うのもよいことですが、タオルを洗うという点では、残り湯の使用は控えましょう。
残り湯には、皮脂や雑菌、洗剤、入浴剤などが残留しており、それがタオルの風合いを損ねたり、雑菌をを繁殖させ、嫌なニオイや黒ずみの原因となるからです。

吸水性の高いタオルは、繊維の奥に雑菌を取り込みやすいため、清潔な水道水を使い、キレイに洗い上げることで、タオルの寿命を延ばすことができます。

ふわふわタオルに復活させる洗い方と乾かし方④しっかり振ってパイルを起こして、日陰で干す

洗濯後は、すぐに洗濯機から出し、乾かします。
濡れた状態が続くと、脱水でつぶれたパイルの表面だけが乾いてしまい、立ち上がりづらくなります。
干す前に、タオルを逆目に撫でてパイルを立たせておくと、乾いた時にふわふわになります。

枚数が多い時は、タオルのタオルの両端を持ち、バサバサと振り、パイルを立ち上げるようにしましょう。
タオルを4方向から、5回ずつ、合計20回ほどはたくと、パイルが立ちあがります。
ゴワゴワが気になるときは、少し多めに振ることで、乾いた後のふんわり感が変わります。

タオルの干しすぎにも注意が必要です。
タオルの繊維が持つ水分まで乾燥させないよう、乾いたらすぐに取り込みます。
夏場に長時間干さなくてはいけないときは、紫外線の影響を受けにくい陰干しにしましょう。

ふわふわタオルに復活させる洗い方と乾かし方⑤乾燥機を使う

空気をタオルの繊維に含ませながら乾燥させるため、簡単にふわふわな肌触りに仕上がります。
特にドラム式は、叩き洗いをするため、パイルがつぶれやすくなります。
ドラム式で洗濯をした場合は、乾燥まで行うほうがよいでしょう。

ふわふわタオルに復活させる洗い方と乾かし方⑥タオルの収納

せっかくふわふわに乾かしたタオルの、ふわふわを維持するために、乾燥が終わったタオルはふんわりと畳みます。
畳む際に上から押したり、狭い場所にぎゅうぎゅうに収納したりして、圧をかけないようにしましょう。

まとめ

いつまでもふわふわのタオルで気持ちよく過ごすための洗い方と乾かし方を紹介いたしました。

ここまで紹介した方法をまとめてみましょう。

 ふわふわタオルに復活させる洗い方と、乾かし方のまとめ
1:十分な水量でよく洗い、よくすすぐ
洗濯機の8分目を目安に、詰め込みすぎに注意しましょう。

2:柔軟剤の使用を控える
どうしても柔軟剤を使いたい場合は、規定量よりも少なめで使用しましょう。

3:お風呂の残り湯は使わない
残り湯には、皮脂や雑菌、洗剤、入浴剤などが残留しており、それがタオルの風合いを損ねたり、雑菌をを繁殖させ、嫌なニオイや黒ずみの原因となります。

4:しっかり振ってパイルを起こして、日陰で干す
干す前に、タオルを逆目に撫でてパイルを立たせておくと、乾いた時にふわふわになります。

5:乾燥機を使う
空気をタオルの繊維に含ませながら乾燥させるため、簡単にふわふわな肌触りに仕上がります。

6:タオルの収納
ふわふわを維持するために、乾燥が終わったタオルはふんわりと畳みます。

ぜひ参考にしていただいて、快適なタオルライフをお過ごしくださいね。

筆者紹介

洗濯研究家 平島 利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

    

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