洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。
介護の洗濯は、洗うだけでは終わりません。何度洗っても残るアンモニア臭。乾くとまた戻ってくるニオイ。ゴシゴシと手でもみ洗いしていると、手は荒れ、気持ちまで消耗していく——。そして、ご本人の前では何も言えず、ひとりで抱え込んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、介護の洗濯のニオイや汚れが落ちにくい本当の理由と、もみ洗いなしで清潔に保つための方法を解説します。
- 洗っても、乾くとまたアンモニア臭が戻ってくる
- ゴシゴシもみ洗いで、手が荒れていく
- ご本人の気持ちを思うと、強く言えない
- 「私が頑張らなきゃ」と、ひとりで抱え込んでしまう
そのつらさは、当然のことです。そして、手間をかけないことは、手抜きではありません。
洗っても落ちない・ニオイが戻る理由
「洗い方が悪いのではないか」と自分を責める方もいますが、それは違います。落ちにくいのには、汚れの性質に理由があります。
① たんぱく質が繊維に固着している
尿や便に含まれるたんぱく質は、水に溶けにくく、繊維の奥に張りついてしまいます。特に下着やシーツなど吸収性の高い素材は汚れが内部まで入り込みやすく、普通の洗剤では太刀打ちできないことがほとんどです。
② 乾くとニオイが繊維の奥に定着する
尿素は時間が経つと細菌によって分解され、強烈なアンモニア臭を発生させます。乾燥するとたんぱく質が繊維の奥で固まり、ニオイも一緒に定着してしまいます。「洗っても乾くとまたニオイが戻る」のは、繊維の奥に汚れが残っているからなのです。
③ だから「つけ置き洗い」が有効
表面をこするだけでは届かない場所に、洗浄液をゆっくり浸透させる。それがつけ置き洗いです。
介護の洗濯に適した洗剤の選び方
介護の洗濯には、たんぱく質汚れを分解する「酵素」と、アルカリ性の洗浄力を持つ洗剤が適しています。市販洗剤の多くは香りでニオイを覆うだけですが、汚れ自体を分解して落とす洗剤を選ぶことが大切です。
洗浄力が高い洗剤は肌への負担が心配? 正しくすすぎを行えば成分は衣類に残りません。マイルドな洗剤で汚れを蓄積させるより、しっかり落とした清潔な衣類を着ていただく方が大切です。
もみ洗い不要。Rinennaならつけ置きだけ。
Rinennaはもともと、赤ちゃんの布おむつのうんち汚れを、もみ洗いなしで落とすために開発した洗剤です。たんぱく質汚れを分解する酵素を高濃度で配合。お湯につけ置きするだけで、繊維の奥の汚れとニオイを落とします。
つけ置き後の水。繊維の奥から汚れがこんなにも溶け出しています。
もみ洗い不要なので手荒れの心配もなく、精神的な負担も減ります。つけ置き後は洗浄液ごと洗濯機へ入れるだけ。衣類に触れなくていいので衛生的です。
使い方は3ステップ
約40℃のお湯にRinennaを入れてよく溶かす。溶け残りがあると効果が落ちます。
つけ置き液に衣類を入れるだけ。もみ洗い不要。排泄物の汚れは一晩がおすすめ。
つけ置きした衣類を洗濯機に入れて回すだけ。すすぎ2回以上。
つけ置き時の注意点
- 固形汚れはトイレットペーパーであらかじめ取り除く
- 素手では触らず、ゴム手袋を使用する
- 50℃以上のお湯は使わない(たんぱく質が固まり落ちにくくなる)
- 洗濯機にかける際は衣類量を少なめに(縦型7割・ドラム5割以下)
介護でお使いの方の声
Rinennaには、介護の洗濯に関するお問い合わせやご感想が多く届きます。
父の介護衣類用に購入。酵素系漂白剤でもなかなか臭いが取れず、消えたと思っても乾くとまた臭いが……。こちらを使ってみたら、乾いた後も臭いがしなくなりました。定期購入も検討中です。
介護用に購入。洗い上がりのさっぱり感と香りが残らないところが気に入りました。今までもみ洗いで手荒れをしていたので、つけ置きでいいのは本当に助かります。
介護で使用しています。爽やかな香りで、大変な洗濯作業も、少し気持ちが楽になるような気がしています。
高齢の両親の洗濯用に購入。つけ置きしているだけで揉み洗いしなくて済むので、洗濯が楽になりました。
汚れの種類別|洗剤の選び方
排泄物・尿臭・加齢臭 → Rinenna #1・#2
白い肌着中心で脱臭・蛍光仕上げ重視なら#2、蛍光剤不使用にしたいなら#1。
食べこぼし・油汚れ → RINENNA Pro #ZERO
汚れに直接塗布して洗濯機へ。色柄物にも使えます。カレー・ケチャップなど色素の強い汚れは、#ZEROを塗布後に#1・#2でつけ置きのW使いが効果的です。
介護の洗濯を楽にするコツ
- 24時間以内に洗う:時間が経つほど汚れが染み込みます
- 色柄物と白物は分ける:白い肌着には塩素系漂白剤も有効(色柄物にはNG)
- 洗濯機に詰め込まない:縦型7割・ドラム式5割以下が目安
- 月1回は洗濯槽をお掃除:介護汚れは槽にも蓄積しやすい
まとめ
- 落ちないのは洗い方のせいではなく、汚れの性質に理由がある
- 繊維の奥に届く酵素洗剤+つけ置きで、手間をかけず清潔を保てる
- もみ洗い不要だから、手荒れも精神的な負担も減らせる
- ニオイ重視なら#2、蛍光剤不使用なら#1、食べこぼし・油汚れには#ZERO