洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。
床の汚れを防いだり素足を守るために履くスリッパやルームシューズ。室内で履くのでそこまで汚れを意識しませんが、実は底だけでなくスリッパの中にも汚れが蓄積しています。毎日履くものだからこそ、洗濯して清潔に保ちたいもの。汚れたスリッパ・ルームシューズの正しい洗い方を、素材別にご紹介します。
スリッパは意外と汚れている
スリッパは床と接触するため、外から持ち込まれた土・泥・砂、室内のほこりやゴミが底に付着しやすく、これが主な汚れの原因に。長く履いて過ごすので食べ物や飲み物のこぼれ汚れ、ペットの毛もつきます。さらに足の裏には多くの汗腺があり、汗が臭いや汚れの原因になります。
洗えるスリッパと洗えないスリッパの見分け方
皮革素材のスリッパなど洗濯できないものもあるので要注意。洗えるかどうかは、まず洗濯表示を確認します。水洗い可のマークがついていれば、家庭で洗濯できます。最近は「洗えるスリッパ」として売られているものも多いので、それを選ぶのも良いでしょう。
素材で変わる!スリッパの正しい洗い方
綿やリネンなどの植物繊維、ポリエステルなどの合成繊維は洗濯機でも洗えますが、ウール素材は中性洗剤で手洗いがおすすめ。素材によって洗い方が変わるので、素材ごとにご紹介します。まずは動画でも全体像をご覧いただけます。
① 植物繊維・合成繊維のスリッパ
綿・リネン・ポリエステルなどのスリッパは、洗濯機でも手洗いでも洗えます。足の汗や皮脂、食べこぼしなどのタンパク質汚れが中心なので、つけ置き洗剤Rinenna #1・#2がよく落とします。汚れ落ちはどちらも同じで、違いは蛍光剤と香り。白いスリッパは#2、色柄・淡色は#1を選んでください。
洗濯機で洗う(いちばん簡単)
用意するもの:歯ブラシ/靴用洗濯ネット/洗剤(汚れ・臭いが気になるならRinenna)
- 洗濯機へ入れる前に、汚れがひどい部分を歯ブラシで部分洗い
- 型崩れを防ぐため、靴用洗濯ネットに入れて洗濯機へ
- 洗剤を使って「手洗いコース」で洗う
- 形を整えてから、風通しの良い場所に干して乾かす
手洗いで生地を傷めず洗う
綿・麻・ポリエチレン素材は、生地を傷めない手洗いがおすすめ。用意するもの:歯ブラシ/バケツ/Rinenna #1または#2
- 汚れている部分を歯ブラシで部分洗い
- 200mlのお湯に軽量スプーン1杯のRinennaを溶き、汚れた面を下にして5分ほどつけ置き(浮きやすいので、水を入れたペットボトルを重しにすると安定。四角いペットボトルがおすすめ)
- 形が崩れないように押し洗い
- 泡がなくなるまで、水を入れ替えながらすすぐ
- 洗濯機の「脱水コース」で1分ほど脱水
- 形を整えてから、風通しの良い場所に干して乾かす
② ウール・フェルト素材のスリッパ
秋冬によく見かけるフェルト素材は、汚れがつきにくいウール素材。フェルト化されたウールは水に浸けても固くなりにくく、形崩れしにくいので家で洗っても安心です。デリケートな素材なので、中性のおしゃれ着洗剤No.8でやさしく押し洗いしましょう。
ウール・フェルトの洗い方
用意するもの:タオル/中性洗剤(Rinenna No.8)
- 固く水を絞ったタオルで汚れを落とす
- No.8を溶かした水で押し洗い
- タオルで巻いて脱水するか、洗濯機の「脱水コース」で1分ほど脱水
- 形を整えてから、風通しの良い場所に干して乾かす
③ ダウン素材のルームシューズ
冬に人気のダウン素材のルームシューズも、お家で洗えます。デリケートなので中性のおしゃれ着洗剤No.8で押し洗いし、襟元と同じくファンデや皮脂などの油性汚れには#ZEROをピンポイントで。仕上げにNo.9を使うと、ふんわり静電気も防げます。
ダウンルームシューズの洗い方
用意するもの:歯ブラシ/バケツ/タオル/Rinenna No.8/#ZERO(油性汚れがあれば)/柔軟剤 No.9
- バケツに水を張り、No.8を溶かしてルームシューズをしっかり沈めて押し洗い(浮いてくるのでしっかり沈める)
- 汚れがひどいところは、No.8の洗浄液を歯ブラシにつけてやさしくこすり洗い。ファンデ・皮脂などの油性汚れには、#ZEROを汚れ部分にピンポイントで塗ってから洗う
- 押し洗いを繰り返す
- 泡がなくなるまで、水を変えながらしっかりすすぐ
- バケツに水を張り、No.9を軽量カップ半分入れてかき混ぜ、ルームシューズを沈める
- 水気を軽く絞り、タオルで巻いて脱水(ドラム式乾燥機があればよりふんわり)
- 形を整えてから、風通しの良い場所に干して乾かす
#ZEROは脱脂力が強いので、油性汚れにピンポイントで。全体にたっぷり使うのは避けてください。
④ 革のバブーシュ
革の風合いを損ねたり硬く劣化することもあるので、皮革素材は水に浸すのはNG。革製品は拭き洗いにしましょう。
革のバブーシュの拭き洗い
用意するもの:スポンジ/タオル/中性洗剤(No.8)
- 柔らかいスポンジに10倍に薄めた中性洗剤を浸し、優しく拭き洗い
- 固く水を絞ったタオルで、水分と洗浄成分が残らないようおさえるように拭く(ゴシゴシこすりすぎない)
- 陰干しでしっかり乾かす
スリッパを洗濯する理想の頻度は?
理想は週に1回。毎週が無理でも、2〜3週間に1回は定期的に洗濯しましょう。汚れが目立つ・臭いが気になる場合は、もっと頻度を上げてみてください。毎日履くスリッパだからこそ、定期的な洗濯で清潔に保ちたいですね。
まとめ|素材別の洗い方と洗剤
- まずは洗濯表示を確認(水洗い可かどうか)
- 綿・ポリエステルなどの繊維 → つけ置きの#1・#2(白は#2/色柄・淡色は#1)
- ウール・フェルト → 中性のNo.8でやさしく押し洗い
- ダウンのルームシューズ → No.8で洗い、油性汚れは#ZEROピンポイント、仕上げにNo.9
- 革のバブーシュ → 薄めた中性洗剤で拭き洗い(水に浸さない)










