中性洗剤とアルカリ性洗剤の違い|洗濯研究家が解説する選び方

中性洗剤とアルカリ性洗剤の違い|洗濯研究家が解説する選び方

平島利恵
SUPERVISED BY
洗濯研究家 平島 利恵

洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。

洗濯洗剤には「中性」と「アルカリ性」があります。同じ洗剤なのに、なぜ分かれているのか。実はこの違いが、汚れ落ち衣類へのやさしさを左右します。この記事では、洗濯の場面にしぼって2つの違いと選び方を解説します。

先に結論です。
しっかり汚れを落としたいならアルカリ性生地の風合いを守りたいなら中性。Rinennaなら、汚れ落ち重視は#1・#2(アルカリ性)、デリケート衣類をやさしく洗うならNo.8(中性)。油性の汚れには中性の#ZEROが活躍します。

洗剤の「液性」って何?

洗剤には酸性・中性・アルカリ性という液性があります。
洗濯で関係するのは主に中性アルカリ性の2つ。衣類の洗濯表示やパッケージ裏の成分表示で確認できます。

ポイントは、汚れにも性質があるということ。
皮脂・汗・血液・食べこぼしなど、身体から出る汚れの多くは酸性です。
酸性の汚れは、反対の性質であるアルカリ性で中和すると分解しやすくなります。これが「アルカリ性は汚れに強い」と言われる理由です。

中性洗剤とアルカリ性洗剤の違い

中性洗剤 アルカリ性洗剤
洗浄力 おだやか 高い
得意な汚れ 軽い日常の汚れ 皮脂・汗・タンパク質などの酸性汚れ
生地への
やさしさ
やさしい 負担はやや大きい
向く衣類 おしゃれ着・
デリケート素材
綿・合成繊維の
普段着・タオル
Rinenna洗剤なら No.8 Rinenna#1・#2

中性洗剤は洗浄力がおだやかなぶん、繊維への負担が少なく、ウールやシルクなどデリケートな素材をやさしく洗えます。おしゃれ着洗剤の多くが中性なのはこのためです。

アルカリ性洗剤は、酸性の汚れを中和して分解する力が強く、皮脂・汗・黄ばみ・ニオイなど蓄積しやすい汚れに力を発揮します。そのぶん生地への負担は中性より大きくなります。

例外|#ZEROは「中性だけど洗浄力が高い」特別な洗剤

ここで注意したいのが、「中性=なんでもマイルド」ではないということ。RINENNA Pro #ZEROは中性ですが、超濃縮設計のため洗浄力が高く、油分を落とす力(脱脂力)も強い洗剤です。

そのため、ウールなどデリケートな衣類に直接塗ったり、ほかのおしゃれ着洗剤のようにたっぷり使ったりすると、油分が抜けすぎて風合いが損なわれ、ギシギシした手触りになることがあります。タンパク質は分解しませんが、油分はしっかり抜けるためです。

#ZEROは「やさしく洗うおしゃれ着洗剤」ではなく、油性の汚れにピンポイントで使う特別な洗剤と考えてください。デリケート衣類を日常的にやさしく洗いたいなら、おしゃれ着洗剤のNo.8が向いています。

Rinenna #1・#2は「アルカリ性」です

ここで知っておいていただきたいのが、Rinenna #1・#2は「弱アルカリ性」ではなく「アルカリ性」だということ。

実は、市販の洗濯洗剤で、ここまでアルカリ度が高いものは多くありません。
だからこそ、普段の洗濯では落とし切れない皮脂・タンパク質汚れや、繊維の奥に蓄積した黄ばみ・ニオイまで、しっかり落とせるのです。Rinennaの「ごっそり落ちる」洗浄力は、この高いアルカリ度に支えられています。

平島利恵
平島利恵より「洗剤を変えても落ちない」と感じるとき、原因は洗剤のアルカリ度が足りていないことも。Rinennaは汚れ落ちに振り切ってアルカリ度を高く設計しています。

「汚れを落とす」か「衣類を守る」か

洗剤選びは、突き詰めると「汚れを落としたいか」「衣類を守りたいか」の観点に行き着きます。

迷ったときは衣類の洗濯表示を見てください。
「中性洗剤を使用」と書かれている衣類には、中性の洗剤をお使いください。デリケート衣類をやさしく洗うならNo.8、油性のシミを落としたいときは#ZERO、と使い分けてください。

アルカリ性の#1・#2が絶対に使えないわけではありません。
ただし、中性洗剤指定の衣類に使うと生地が傷んだり、風合いが変わったり、色落ちが起こるリスクがあります。そのリスクを負ってでも落としたい汚れがあるときは、ご自身の判断でお使いいただくこともできますが、洗濯表示にそぐわない洗濯はあくまで自己責任となります。

マイルドに洗うほど、こまめなケアが大切

衣類の風合いを守りたいなら、マイルドに洗うことが大切です。
ただし、洗浄力をおさえるぶん、汚れを落とし切れない場合もあります

汚れが残ってしまうと、やがて黄ばみになったり、シミになったりして、結果として服を着られなくなってしまうこともあります。そうならないために大切なのが、こまめに洗うことです。

たとえば、デリケートな素材で洗浄力の高い洗剤が使えない ── そんなときは、ついた汚れをすぐに落とす汚れは時間が経つほど繊維に染み込み、落としにくくなってしまうからです。「やさしく洗う」と「こまめに洗う」はセットで考えてください。

Rinenna #1・#2が使える衣類・使えない衣類

Rinenna #1・#2の用途は綿・合成繊維です。次のものにはお使いいただけません。

  • 水洗いができない衣類
  • シルクやレーヨンなどのデリケート素材
  • ウール・カシミヤ・革・羽毛などの動物性繊維

(RINENNA Pro #ZERO・Rinenna No.9 FABRIC CONDITIONERは、水洗いできる衣類であればお使いいただけます。)

色柄物・デニムへの使用と、色落ちの注意
  • 色柄物衣類・デニムにもお使いいただけますが、染色が繊維自体にきちんとしみ込んでいないもの(堅牢度の低い衣類)は、色落ちする恐れがあります。色落ちが心配な衣料は、必ず目立たない箇所でお試しいただいた上でご使用ください。
  • これまでに漂白剤をお使いになって洗濯された衣料をつけ置きすると、傷んだ繊維から染料がはがれ色落ちすることがありますのでご注意ください。
  • ご使用前に必ず、取扱説明書および洗濯表示をご覧ください。

まとめ|液性で選ぶ

  • 身体から出る汚れ(皮脂・汗・血液)の多くは酸性。反対のアルカリ性で中和すると落ちやすい
  • アルカリ性=汚れ落ち重視/中性=生地へのやさしさ重視
  • Rinenna #1・#2は「弱アルカリ性」ではなくアルカリ性。市販でも数少ない高アルカリ度だから、よく落ちる
  • 「中性洗剤を使用」表示の衣類には中性の洗剤を。やさしく洗うならNo.8、油性のシミには#ZERO
  • マイルドに洗う衣類ほど、こまめに洗って汚れをためないことが大切

汚れ・衣類に合った1本を選ぶ

Rinenna #1
Rinenna #1アルカリ性・色柄/生成り
蛍光剤不使用のアルカリ性粉末洗剤。皮脂・汗じみ・黄ばみ・ニオイをしっかり落とす。家族全員に使えるオールマイティタイプ。
Rinenna #2
Rinenna #2アルカリ性・白物
蛍光剤配合のアルカリ性粉末洗剤。白い肌着・Yシャツをパキっと。加齢臭・汗臭にも。淡色・生成りには#1がおすすめ。
RINENNA Pro #ZERO
RINENNA Pro #ZERO中性・油性の汚れ
中性のシミ抜き剤。ファンデ・口紅・食用油などの油性の汚れにフォーカス。水洗いできる衣類なら使えます。
Rinenna No.8
Rinenna No.8中性・おしゃれ着
中性のおしゃれ着洗剤。ウール・カシミヤ・シルクなどデリケート素材をやさしく洗えます。香料・蛍光剤無配合。
洗剤の選び方
Rinenna洗剤の選び方|汚れ別・用途別に選ぼう
液性も含めて、汚れや衣類に合った1本の選び方を一覧で確認できます。
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平島利恵
SUPERVISOR

平島 利恵

洗濯研究家 / 株式会社Heulie代表 / クリーニング師

東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げる。2013〜2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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