洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。
「つけ置き洗剤の#1・#2と、シミ抜き剤の#ZERO、どう違うの?」「襟袖の黒ずみにはどっちを使えばいい?」というご質問をよくいただきます。
結論からお伝えすると、この2つは役割が違う洗剤です。汚れの種類によっては、組み合わせて使うことで、より手軽に・より綺麗に、汚れを落とすことができます。この記事で、違いと使い分け・併用のコツを解説します。
#1・#2と#ZEROは「役割」が違う
まず、2つの洗剤は得意な汚れも使い方も違います。下の表で全体像をつかんでください。
| Rinenna #1・#2 | RINENNA Pro #ZERO | |
|---|---|---|
| 液性 | アルカリ性 | 中性 |
| 形状 | 粉末 | 液体 |
| 得意な汚れ | 皮脂・汗・黄ばみ・黒ずみ・血液などの身体から出る汚れ | ファンデ・口紅・食用油などの油性の汚れ |
| 使い方 | お湯に溶かしてつけ置き/洗濯機洗い | 汚れに直接塗って前処理 |
| 役割 | 洗濯の主役 | 主役を助けるシミ抜き剤 |
#1・#2は「洗濯の主役」。皮脂や汗、黄ばみといった身体から出る汚れを、アルカリの力で繊維の奥から落とします。一方#ZEROは「シミ抜き剤」。油性の汚れに直接塗って前処理することで、汚れを分解しやすくします。
Rinenna #1・#2|身体の汚れに強いアルカリ性洗剤

#1・#2は、アルカリ性の粉末洗剤。
皮脂・汗・血液・黄ばみ・黒ずみなど、身体から出る汚れの多く(酸性)を、反対の性質であるアルカリで中和して分解します。お湯でつけ置きすると、繊維の奥に蓄積した汚れまでしっかり落とせます。
#1と#2の汚れ落ちは同じです。
違いは香りと蛍光剤の有無だけ。生成り・淡色衣類には蛍光剤なしの#1、白物・Yシャツには#2が向いています。
RINENNA Pro #ZERO|油性の汚れにフォーカスしたシミ抜き剤

#ZEROは、ファンデ・口紅・食用油などの油性の汚れにフォーカスした中性のシミ抜き剤(前処理剤)です。
油分に作用する洗浄成分を超高濃度に配合し、洗濯前に汚れへ直接塗っておくことで、落ちにくい油性の汚れを分解しやすくします。
中性設計なので、Rinenna#1・#2を使うことのできない、ウールやデリケート素材にも使えるのが特長です。
ただし#ZEROは脱脂力が強いので、デリケート素材には汚れ部分にピンポイントで使い、たっぷり塗りすぎないようにしてください。おしゃれ着の普段洗い用の洗剤を探しているなら、やさしく洗えるおしゃれ着洗剤のNo.8がおすすめです。
襟袖の黒ずみには、どっちを使う?

よくいただくご質問です。答えは ── 襟袖の黒ずみは、#1・#2が基本です。
襟袖の黒ずみの正体は、皮脂汚れ。身体から出る酸性の汚れなので、アルカリ性の#1・#2が得意とするところです。お湯に溶かしてつけ置きすれば、蓄積した黒ずみを繊維の奥から落とせます。
では#ZEROの出番は? #ZEROは、この#1・#2を2つの形で後押しする補助剤です。
①予防に使う(10倍希釈で塗布)

#ZEROは超濃縮なので、10倍に希釈しても汚れ落ち効果があります。希釈した#ZEROを襟袖にあらかじめ塗ってから洗濯することで、皮脂汚れの蓄積を予防できます。黒ずみになる前のケアです。
②汚れが酷いときにプラスしてW使い

すでに黒ずみが酷いときは、#ZEROを塗布してから#1・#2でつけ置きするW使いがおすすめです。前処理で汚れをゆるめてから本洗いするので、汚れ落ちがさらにアップします。
注意|#ZEROには漂白剤が入っていません

大切なポイントです。#ZEROには漂白剤が配合されていません。そのため、色素の強い汚れ ── たとえば調味料(ラー油・キムチなど)のシミのように色がしっかり残る汚れは、#ZERO単体では落としきれないことがあります。
こうした色素の強い汚れには、#1・#2を併用するほうが効果的です。
#ZEROで油分を分解しつつ、#1・#2のつけ置きで汚れ全体にアプローチすることで、落ちにくい汚れもしっかりケアできます。
W使いの手順

まとめ|#1・#2と#ZEROの使い分け
- 身体から出る汚れ(皮脂・汗・黄ばみ・黒ずみ)は、アルカリ性の#1・#2が主役
- #ZEROは油性の汚れにフォーカスした補助剤(前処理剤)
- 襟袖の黒ずみは#1・#2が基本。#ZEROは予防(10倍希釈)とW使いで後押し
- #ZEROには漂白剤が入っていないので、調味料など色素の強い汚れは#1・#2を併用
- 「どっちか」ではなく、役割の違う2つを組み合わせるのが正解
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