トイトレは失敗して当たり前。4人育てた洗濯研究家が伝えたいこと

トイトレは失敗して当たり前。4人育てた洗濯研究家が伝えたいこと

平島利恵
SUPERVISED BY
洗濯研究家 平島 利恵

洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。

春先になると、SNSで「トイトレが辛い」という声を見かけます。読むたびに、胸が痛くなるんです。でも同時に、「分かる…」とも思います。私も4人のトイトレを経験して、失敗したり、うまくいかなかったり――そういう時期がありました。今日は、そこを抜けた側から、体験談をお話しします。

トイトレは「失敗」が当たり前

まず、これだけは最初に言わせてください。トイトレは、できなくて当たり前です。

「できない」「漏らす」「失敗した」――それが普通なんです。失敗することで、赤ちゃんは少しずつ「排泄」というものを覚えていく。漏らすことは、成長の過程そのものです。

だから、失敗するたびに落ち込む必要はない。叱る必要もない。「また漏らした」じゃなくて、「今日も練習してるんだ」ってくらいの気持ちで、ちょうどいいと思います。

「漏らす」を楽しむ、という発想

これ、変に聞こえるかもしれないんですが――漏らすことって、実は観察のチャンスなんです。

ご飯を食べてから何分後におしっこが出るか。うんちはどんな顔をした後に出るか。このくらいの量のお茶を飲んだら、このくらいで出るんだな。そういうデータが、毎回の「失敗」から積み重なっていきます。

気づいたら「あ、そろそろかな」が分かるようになってくる。勘が当たった時の嬉しさは格別ですし、子どもが自分でできた時は、涙が出るくらい感動するんですよね。トイトレって、子どもを観察する面白さに気づく時間でもあると思っています。

できた時は、思いっきり褒める

失敗が前提、とは言いましたが、できた時はたくさん褒めるのがおすすめです。

子どもは、褒められることが大好き。「できた!」という達成感を親と一緒に共有して喜び合うことで、「またやってみよう」という気持ちや自信につながっていきます。大げさなくらいでいい。「すごい!!できたね!!!」と一緒に喜んであげてください。

トイトレはいつから始めればいい?

一般的に2〜3歳と言われますが、私は1歳頃から始めていました。といっても、特別なことではありません。トイレに連れて行って、話しかけることです。

「おしっこ出るかな?」「ここでするんだよ」「お尻を拭いてみようか」。言葉が分からなくても、繰り返しの声掛けと体験で、少しずつ「排泄」というものを教えていきます。コミュニケーションのひとつとして、気軽にやってみてください。

最初は何も出なくて当然。でも、この積み重ねが後から効いてきます。うちの子たちは2歳くらいで、おしっこもうんちも自分でできるようになりました。

平島利恵
ライフスタイルに合わせて始めるタイミングはご家庭によって違います。「早すぎる」ということはないと思っていますが、お子さんとお母さんの余裕があるときに、無理なく始めるのがいちばんです。

なぜ、なかなかおむつが外れないのか?

「周りはもう外れてるのに、うちの子は全然で…」そう感じているお母さんも多いと思います。でもこれ、お子さんのせいでも、育て方のせいでもないんです。

日本に紙おむつが入ってきたのは1981年のこと。それ以前はみんな布おむつで育っていて、だいたい3歳までにおむつが外れていました。今は4歳になっても外れていない子がたくさんいます。

理由はシンプルで、今の紙おむつが快適すぎるからです。何回おしっこをしてもサラサラで、不快感がない。赤ちゃんは賢いので、「気持ち悪くないのに、なんで外さないといけないの?」となるんですよね。

外れにくいのは、紙おむつの性能が上がりすぎた結果。ある意味しょうがないこと。焦らなくて大丈夫です。

あわせて読みたい
「濡れた感覚」が伝わると、トイトレは変わる|布おむつ×トイトレ
布おむつを使うと、赤ちゃんが「出た」を自分で感じやすくなります。トイトレと布おむつの相性がいい理由、洗濯の不安の解消法をまとめました。
布おむつ×トイトレの記事を見る →
子育て応援定期便

おむつが外れると、何が変わるか

トイトレが終わると、ママも子どもも、自由になります。「おむつ替え」というお世話がひとつなくなる。外出先でおむつ替えの場所を探す必要もない。荷物も減る。強烈な臭いを放つ、おむつのゴミも減ります。

子どもも、自分で排泄をコントロールできるという自信がつく。「できた」という体験が、他のことへの自信にもつながって、自立心を育んでいきます。手間がかかる、大変だと思われがちですが、気づかぬうちに自分の手間が減って、ラクになっていきます。

うまくいかない日が続いても、それが普通。

平島利恵
平島利恵よりもう嫌だと思った日も、どうして?と悩む日も、みんなが通る道です。でも振り返ると、あの頃って子どもとすごく密に向き合っていた、幸せな時間だったなと思うんです。漏らして、笑って、褒めて、また漏らして。そういう毎日が、今となっては宝物です。焦らず、ゆるく。あなたのペースで大丈夫です。

トイトレのこと、布おむつのこと、洗濯のこと。気になることがあれば、いつでもご相談ください。

LINEで洗濯の相談をする
平島利恵
SUPERVISOR

平島 利恵

洗濯研究家 / 株式会社Heulie代表 / クリーニング師

東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げる。2013〜2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。Yahoo!ニュースエキスパートをはじめ、TV・雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

監修者プロフィールを見る