洗濯研究家の平島利恵です。
「大切なニット、洗うのが怖い…」そんなお悩みありませんか?
洗ったあとに
「一回り小さくなった」
「丈が伸びて、形が変わってしまった」
そんな経験から、ニットやセーターはクリーニング任せにしている方も多いのではないでしょうか。
でも実は、ニットが縮んでしまう原因はとてもシンプルです。
原因を理解し、正しい扱いを知ることで、ニットは自宅でもきれいに洗えます。

まず確認|洗濯表示をチェック
ニットを洗う前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。
- 洗濯機マーク → 洗濯機OK
- 手洗いマーク → 手洗い推奨
- ×マーク → 家庭洗濯NG(クリーニングへ)
「水洗い不可」のニットは無理に洗わず、クリーニングに出しましょう。

ニットが縮む本当の原因
ニットやセーターが縮む原因は、主に次の3つです。
- 洗濯中の摩擦
- 脱水時の強い回転
- 濡れた状態での重みと引っ張り
特にウールなどの天然繊維は、水・熱・動きが重なることで繊維同士が絡まり、フェルト化(縮み)を起こしやすい性質があります。
つまりニット洗いでは、
「汚れを落とすこと」よりも
「繊維を動かしすぎないこと」が最優先なのです。
正しい洗濯方法・実践ステップ
【手洗いの場合】一番やさしい洗い方

時間があるときは、手洗いが一番安心です。
手順
- 洗面器に30℃以下のぬるま湯を用意
- 中性洗剤を溶かす
- ニットを入れ、やさしく押し洗い(もまない・こすらない)
- 水を替えて2回すすぐ
- バスタオルに挟んで水気を取る
ゴシゴシ洗いは厳禁。
「押して離す」を繰り返すだけで、汚れは十分に落ちます。
【洗濯機の場合】コース選びがカギ

忙しいときは、洗濯機でも洗えます。
ただし、コース選びを間違えると縮みの原因に。
ポイント
- 「おうちクリーニング」「手洗い」「ドライ」など弱水流コースを選ぶ
- 必ず中性洗剤を使う
- 脱水は30秒〜1分に設定
洗濯機によっては「手洗いマーク用」と「弱水流マーク用」でコースが分かれている場合もあります。
お手持ちの洗濯機の説明書で確認してみてくださいね。
脱水は「1分以内」が最重要

洗濯機で最もニットを傷めやすい工程が脱水です。
通常コースでしっかり脱水すると、遠心力によって繊維が強く引っ張られ、縮みや型崩れの原因になります。
ポイント
- 脱水は30秒〜1分以内
- 設定できない場合は脱水を省く
- 不安な場合は、バスタオルに挟むタオルドライが安心

洗濯ネットは「正しく」使う
ネットに入れていても、使い方次第で効果は大きく変わります。
基本ルール
- 1枚につき1ネット
- きれいにたたんで入れる
- ネットのサイズは畳んだ衣類がぴったり入る大きさを選ぶ
- 裏返して入れる
裏返すことで、汚れを落としやすくしつつ、表面の毛羽立ちや摩擦を防げます。

洗剤は必ず「中性洗剤」
一般的な弱アルカリ性洗剤は洗浄力が高い反面、ウールなどのタンパク質繊維を傷めやすい特徴があります。
ニットやセーターには、おしゃれ着用の中性洗剤を選びましょう。
繊維を守りながら、必要な汚れだけを落とせます。

Rinennaのおしゃれ着洗剤No.8も中性タイプ。
ニットやデリケート衣類の日常洗いに使えます。
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水温は「30℃以下」を厳守
「汚れが落ちそうだから」とお湯を使うのはNG。
30℃を超えると繊維の表面が開き、急激に絡まり合って縮んでしまいます。
干し方は必ず「平干し」
濡れたニットは水分を含み、とても重い状態です。
ハンガー干しをすると、重みで縦に伸び、乾いたあとにシルエットが崩れてしまいます。
おすすめの干し方
- 平干しネットを使う
- または、通気性のある台に広げる
- 干す前に手で形を整える
袖・身幅・丈を軽く整えるだけで、仕上がりは大きく変わります。

ニットに柔軟剤は必要?
結論から言うと、ニットの洗濯には毎回使ってもOKです。
柔軟剤を使うことで、
- 毛羽立ちを防ぐ
- 静電気を抑える
- 肌触りがやわらかくなる
といった効果が期待できます。
香りが気になる方は、無香料の柔軟剤を選ぶのがおすすめ。
ニット本来の風合いを活かしながら、静電気対策ができます。

Rinennaの柔軟剤No.9は無香料タイプ。
香りを気にせず使えるので、ニットやおしゃれ着にもぴったりです。
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動画で見る|ニットの洗い方
手順を動画で確認したい方は、こちらをご覧ください。
>YouTubeチャンネル「洗濯研究家 平島利恵」で他の動画も見る
おまけ|もし縮んでしまったら?
軽度の縮みであれば、スチームアイロンで目立たなく整えられる場合があります。
- アイロンは押し当てず、スチームのみ
- 蒸気を含ませ、温かいうちに手で少しずつ整える
- 一気に引っ張らない
完全に元通りには戻らないため、あくまで応急処置と考えてください。
縮まないように、正しいお洗濯をマスターしましょう!
洗濯研究家・平島利恵からのアドバイス
ニット洗いで大切なのは、「余計なことをしない」こと。
- もまない
- 回しすぎない
- 引っ張らない
この3つを守るだけで、ニットは驚くほど長持ちします。
無理に完璧を目指さなくて大丈夫。
今日できる一つから始めてみてください。
正しい洗濯は、
お気に入りの一着を長く守ってくれます。
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この記事を書いた人

平島利恵
洗濯研究家 / 株式会社Heulie代表 / クリーニング師
東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げる。2013〜2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。
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