洗濯表示の見方|「水洗い不可」の服を洗ってしまう前に知ってほしいこと【洗濯研究家監修】

洗濯表示の見方|「水洗い不可」の服を洗ってしまう前に知ってほしいこと【洗濯研究家監修】

平島利恵
SUPERVISED BY
洗濯研究家 平島 利恵

洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。

服を買うとき、服を洗うとき、洗濯表示は見ていますか?

特に気をつけてほしいのが、高価な服やブランド服。じつは、こうした服は「家庭での水洗い不可」であるケースも少なくありません。

大切な服の洗濯に失敗しないために、今日は、これだけは知っておいてほしい洗濯表示の5つのポイントをご紹介します。

難しそうに見える洗濯表示も、見るところが分かれば、ぐっと身近なものになります。洗濯の失敗を防いで、お気に入りの服をもっと長く、心地よく着られるようになりますよ。

先に結論です。
洗濯桶のマークに「×」がある服は、家庭では洗えません。中性洗剤でも、手洗いでも、水だけでも同じです。洗剤を選ぶ前に、まず洗濯表示を確認してください。
洗濯表示の記号一覧を見る →

この記事で確認するのは、次の5つです。

  • 家庭で水洗いできるか(洗濯桶に「×」)
  • 手洗いOKでも、つけ置きできるとは限らない
  • 洗える温度の上限(洗濯桶の中の数字)
  • 「中性洗剤使用」の表示
  • 漂白剤が使えるか(三角に「×」)

まず確認したい「家庭で水洗いできるか」

洗濯表示にはたくさんの記号がありますが、最初からすべて覚える必要はありません。

まず、この表示を覚えてください。

家庭洗濯禁止のマーク(洗濯桶に×)
家庭洗濯禁止

洗濯桶のマークに「×」=家庭での洗濯はできません。

このマークがある衣類は、「どの洗剤を使うか」を考える前に、家庭で水を使って洗うこと自体ができない衣類です。

「中性洗剤なら大丈夫?」
「洗濯機を使わず、手洗いなら大丈夫?」
「洗剤を使わず、水だけなら大丈夫?」
と思われるかもしれません。

しかし、水洗い不可の衣類は、洗剤の種類だけが問題なのではありません。

水に濡れることで、縮みや型崩れ、色の変化、風合いの変化などが起こる可能性もあります。

水洗いによる衣類の変化の例

そのため、水洗い不可の表示がある衣類をご家庭で洗うことはおすすめできません。

一度洗って大丈夫でも、次も大丈夫とは限りません

「でも、今までも家で洗っていました」
というご相談をいただくこともあります。

水洗い不可の衣類でも、一度洗っただけでは目立った変化が現れないことがあります。一方で、一度の水洗いで縮みや色の変化、型崩れなどが起こる衣類もあります。

また、水温や洗剤、洗浄時間、つけ置きの有無など、洗濯条件が変われば衣類への影響も変わります。

そのため、「前回洗って大丈夫だった」=「次回も同じように洗える」とは限りません。

衣類メーカーが示している洗濯表示を、その衣類のお手入れ方法を判断する基準にしてください。

手洗いOKなら、つけ置きもできる?

ここも間違えやすいポイントです。

手洗いマーク
手洗い

表示されている条件に従って、家庭で手洗いできます。

手洗いの表示がある衣類は、表示されている条件に従って家庭で手洗いできます。

ただし、「手洗いできる」=「長時間つけ置きできる」ではありません。

衣類によっては、洗濯表示とは別に、
「つけ置き洗いは避けてください」
「中性洗剤を使用してください」
「単独で洗ってください」
などの注意事項が文字で記載されていることがあります。

洗濯表示のマークだけでなく、タグに書かれた注意事項も一緒に確認することが大切です。

洗える温度も洗濯表示で確認を

液温30℃を限度とする洗濯桶のマーク
洗濯桶の中の数字

使用できる液温の上限です。

洗濯桶の中に書かれた「30」「40」などの数字は、洗濯処理に使用できる液温の上限を示しています。

汚れを落としたいからといって、衣類の表示を超える温度で洗うことはおすすめできません。

例えばRinenna #1・#2では、洗浄力を十分に発揮させるため40〜43℃程度のお湯でのつけ置きを基本としてご案内しています。

しかし、衣類の洗濯表示でそれより低い上限温度が指定されている場合は、衣類の表示を優先してください。

たとえば洗濯桶の中が「30」の服は、お湯を使ったつけ置きはできません。水でつけ置きしてください。

洗剤のおすすめの使い方よりも、まず衣類のお手入れ条件を確認します。

「中性洗剤使用」の表示にも注意

衣類のタグには、記号だけでなく、「中性洗剤使用」と書かれていることがあります。

洗剤には、中性、弱アルカリ性など、それぞれ異なる液性があります。

Rinenna #1・#2は、汗や皮脂などの身体由来の汚れをしっかり落とすことに強みを持ったアルカリ性の粉末洗剤です。

つけ置きでは、洗濯機で洗うときの10倍の濃度の洗浄液を使い、普段の洗濯では落としきれない蓄積汚れや黄ばみ、黒ずみまで落とします。あくまで「汚れを落とす」ことが主眼の洗い方なので、デリケートな服には適さない場合もあります。

そのため、「中性洗剤使用」と指定された衣類には、Rinenna #1・#2はおすすめしていません。

一方、Rinenna No.8やRINENNA Pro #ZEROは中性ですが、ここでも注意が必要です。

中性洗剤なら、水洗い不可の衣類も洗えるという意味ではありません。

まず家庭で水洗いできる衣類であること。そのうえで、その衣類に適した洗剤を選びます。

漂白剤が使えるかも確認してください

漂白禁止のマーク(三角に×)
漂白禁止

三角形に「×」=漂白剤を使用できません。

三角形は、漂白に関する洗濯表示です。三角形に「×」がついている場合は、漂白剤を使用できません。

Rinenna #1・#2には酸素系漂白成分が配合されているため、漂白剤の使用が禁止されている衣類には使用できません。

「白い服だから漂白剤を使っても大丈夫」とは限りませんので、白物の場合も必ず洗濯表示をご確認ください。

Rinennaを使う前に、この順番で確認してください

衣類の汚れを見つけると、「何を使ったら落ちる?」と、まず洗剤を探したくなります。

でも、大切な衣類ほど順番を逆にしてみてください。

1洗濯表示まず、その衣類が家庭で洗えるか。
2素材次に素材や注意事項を確認する。
3汚れ落としたい汚れは何か。
4洗剤そのうえで、落としたい汚れに適した洗剤を選ぶ。

Rinennaには洗浄力を重視した洗剤も、おしゃれ着の風合いを大切にする洗剤もありますが、すべての衣類を家庭で洗えるようにする洗剤はありません。

「洗浄力の弱い洗剤なら大丈夫」ということでもありません。水に濡れること自体が適さない衣類もあるためです。

洗濯表示は、服を買うときにも見てほしい

洗濯表示というと、「洗うときに見るもの」と思われがちです。でも、できれば服を購入するときにも一度確認してみてください。

特に、

  • できるだけ自宅で洗いたい
  • クリーニングに出す回数を減らしたい
  • 衣類のお手入れにあまり手間をかけたくない

という方にはおすすめです。

デザイン、サイズ、価格と一緒に、「この服は、家で洗える?」も服選びの基準にする。

気に入って買ったあとに「家では洗えなかった」と気づくより、お手入れ方法まで知ったうえで選ぶ方が、その服とも付き合いやすくなります。

高価な服だから洗濯に強いとも、手頃な服だから気軽に洗えるとも限りません。

お手入れ方法まで含めて、自分の暮らしに合った服を選ぶ。これも、お気に入りの服を長く楽しむ方法のひとつです。

迷ったら、まず洗濯表示を

私たちは洗剤メーカーですが、「どんな衣類でもRinennaで洗ってください」とは考えていません。

衣類の汚れをしっかり落とすことと、その衣類に適した方法でお手入れすること。どちらも大切です。

平島利恵
平島利恵より汚れを見つけたとき、「この汚れ、何で落とそう?」と考える前に、まずタグを一度確認してみてください。その数秒が、大切な衣類を守ることにつながります。

洗濯表示の見方は、動画でも分かりやすく解説しています。

3分でわかる洗濯表示の見方(Rinenna公式YouTube)

洗濯表示の記号について詳しく確認したい場合は、消費者庁の「洗濯表示」もあわせてご確認ください。

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平島利恵
SUPERVISOR

平島 利恵

洗濯研究家 / クリーニング師 / 株式会社Heulie代表

自身の育児経験から「もみ洗いなしで落とせる洗剤」を開発。四児の母。KADOKAWA「洗濯を見直すだけで人生が変わる!新・お洗濯メソッド」著者。


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