タオルが洗濯してもピンクになる原因は?
買った時は真っ白だったタオルが、使っているうちにピンク色に変色してしまったことはありませんか?
タオルがピンク色に変色する大きな原因は、ロドトルラという酵母菌(赤カビ)です。
酵母菌が繁殖する条件は、黒カビが繁殖する条件とも似ているため、変色を放置すると、タオルに黒カビまで繁殖してしまう可能性が…。
今回は、タオルがピンク色に変色する原因と対策、そしてタオルを清潔に保つための洗濯方法を解説します。
直接お肌に触れるタオルだからこそ、菌や汚れをしっかりと落とし、清潔を保ちましょう!
臭いもピンク色も菌の繁殖
ピンクのカビといえば、お風呂のカビ(赤カビ)が思い浮かぶと思いますが、これも実は、ロドトルラという酵母菌です。
この菌は浴室などの水回りに発生しやすく、湿度の高い場所、20~30℃の温度を好み、皮脂・せっけんカスをエサとして繁殖します。
ロドトルラは空気中に常在する菌でなので、タオルが濡れた状態が長く続くと、タオルの中で繁殖し、ピンク色に変色させます。
バスタオルやハンドタオルだけでなく、お風呂のボディタオルなども変色しやすいアイテムです。
色移り
タオルが洗濯後に急にピンクになってしまった時は、色移りが原因かもしれません。
赤色の服だけでなく、黒色の服を洗濯した時にも色落ちし、ピンク色に色移りする可能性があります。
色移りを防ぎたい白物のアイテムは、濃色の衣類とは洗い分けしましょう。
日焼け止めによる変色
タオルを漂白剤につけたところ、変色してしまった時は、日焼け止めが原因かもしれません。
日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤は、漂白剤の成分と反応し、ピンク・オレンジに変色することがあります。
スポーツなどで汗を拭く際に、タオルに日焼け止めが付着していると、その部分が変色してしまうことがあるため、日焼け止めがついている可能性のあるタオルは、漂白剤の使用を控えましょう。
変色を予防するためには、紫外線吸収剤が入っていない日焼け止めを使うのもおすすめです。
ピンク色のタオルを元に戻すには?
菌の繁殖の場合つけ置きする
漂白剤を使ってつけ置きし、殺菌します。
CHECK タオルに漂白剤を使用する際の注意点 漂白剤は、汚れごと化学変化で壊して落とすため、繊細なタオルを漂白剤でつけ置きすると、タオルのパイルが傷み、肌触りが悪くなる可能性があります。 タオルは肌に直接触れるため、お肌の負担が大きくなる可能性があり、注意が必要です。 ※ 洗濯前には必ず洗濯表示を確認しましょう。 |
つけ置きに必要なもの
- 漂白剤
- バケツ
- ゴム手袋
■塩素系漂白剤
殺菌・漂白力が非常に強力ですが、特有の刺激臭があり、使用中は換気が必要です。
色物に使うと脱色するため、白物にしか使用できません。
■酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
過酸化水素の酸化作用により殺菌効果を発揮するため、刺激臭もせず安心して使用できます。
色物のタオルにも使用可能です。
つけ置きの手順
1. 40~50℃のお湯に、酸素系漂白剤をよく溶かす
(塩素系漂白剤の場合、水を使用します)
2.タオルをしっかり沈め、1~2時間つけ置き洗いします。
(塩素系漂白剤の場合、30分~1時間)
3.洗濯機にかけます
(塩素系漂白剤の場合、他の洗濯物とは分けて単独で洗濯します)
Rinennaなら簡単
菌は皮脂汚れなどをエサに繁殖するため、タオルに残った皮脂汚れも一緒に落とせるRinennaでのつけ置き洗いがおすすめです。
Rinennaの洗剤は、身体から出るタンパク質汚れにフォーカスし、普段の洗濯では落とすことのできない汚れにも作用します。
タオルの蓄積汚れも、つけ置きだけでしっかり落とします。
使用方法は、酸素系漂白剤と同じです。
40~45℃ほどのお湯に、Rinenna#1・#2をよく溶かし、つけ置き洗いした上で洗濯機にかけます。
汚れを色素ごと破壊して落とす漂白剤とは異なり、洗剤の力で汚れを浮かせて落とすことができるため、タオルへの負担を抑えなが洗濯することができます。
赤ちゃんの衣類から使える Rinenna#1 |
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白物をより白く仕上げる! ニオイ対策もできる Rinenna#2 |
色移りの場合塩素系漂白剤で漂白する
色移りは、溶け出した染料で染まっている状態なので、色物のタオルの場合、家庭洗濯で元に戻すのは非常に難しくなります。
白物のタオルであれば、塩素系漂白剤でつけ置きすることである程度元に戻すことができます。
ただし、塩素系漂白剤は非常に強い薬剤となるため、タオルのパイルを傷め、肌触りや風合いを損ねる恐れがあります。
※他の衣類に付着すると脱色してしまうため、つけ置き後は単独で洗濯機にかけて洗いましょう。
漂白に必要なもの
- 漂白剤
- バケツ
- ゴム手袋
漂白の手順
1.ゴム手袋をつけ、換気を行います。
2.塩素系漂白剤を規定量の水で薄め、30分ほどつけ置き洗いします。
(2時間以上のつけ置きはNG!)
3.ゴム手袋をつけ、水でしっかりすすぎます
4.洗濯機で脱水し、干します
※漂白剤使用前に洗濯表示を確認します。「酸素系のみ」「漂白禁止」のタオルには白物であっても使用できません。
日焼け止めによる変色の場合
日焼け止めで変色をしても、繊維自体が変色してしまったわけではありません。
変色してすぐであれば、日焼け止めの成分を洗い落とせば、変色をある程度元に戻すことは可能です。
日焼け止めには保湿成分等として油分が含まれていることがあるため、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを落とす際は、油汚れに強い台所用洗中性剤かメイク汚れの専用洗剤を使用しましょう。
手順
変色した部分に洗剤をたっぷりつけ、5~10分ほどおいてから、丁寧にもみ洗いをします。
一度で落ちない場合は何度か繰り返しましょう。
RINENNA ZEROが便利
落としにくい油が含まれる汚れにフォーカスしたのが、RINENNA Pro #ZEROです。
ウォータープルーフの日焼け止めだけでなく、ファンデーションの汚れや食べ物の油じみを、1ショットでスルスル落とす、超濃縮シミ抜き剤です。
POINT シミ抜きは時間が勝負 洋服のシミは、ついてからすぐに処理をすることで、キレイに落とすことができます。時間が経つほどに汚れが変質し、繊維に固着するため、衣類に負荷をかけなくては汚れが落ちなくなっていきます。 |
RINENNA ZEROの使い方の手順
1.変色した箇所に、RINENNA Pro #ZEROを塗布します。
2.優しくもみ洗いをします。
3.水で良く洗い流します。
(洗濯機にかける場合は、すすぎ3回以上に設定します)
頑固な汚れにはZEROとRinenna#1・#2の両方使い
Rinenna#1・#2とRINENNA Pro #ZEROを併用することで、身体から出るタンパク質汚れにも、油由来の汚れにもフォーカスすることができます。
頑固な汚れの場合は、RINENNA Pro #ZEROを塗布したうえで、Rinenna#1・#2でつけ置き洗いをしましょう。
タオルがピンク色になるのを防ぐには?
菌の繁殖の場合
ピンク色の変色を防ぐためには、菌・カビが繁殖しづらい環境を整えましょう。
タオルが濡れた状態が続くと、菌が繁殖しやすくなります。タオルを保管する場所も、湿度が低い場所を選びましょう。
こまめに洗濯する
濡れたタオルは長時間放置せず、すぐに洗濯します。すぐに洗濯できない場合は、乾かしながら保管します。
洗濯後は、すぐに洗濯槽から出し、干しましょう。
タオルを水やお湯に長時間漬けたままにしないようにも注意しましょう。
蓄積汚れにはRinenna#1かRinenna#2でつけおき洗いを
タオルをピンクに変色させる、ロドトルラという酵母菌は、皮脂・石けんカスをエサとして繁殖します。
タオルのパイルには、皮脂やすすぎ残しなどの汚れが蓄積しやすいため、菌の繁殖を防ぐためには、蓄積汚れをしっかり落とすことも大切です。
蓄積汚れは、ニオイ・黒ずみだけでなく、ゴワつきの原因にもなります。
肌触りよく、清潔な状態を保つためにも、Rinenna#1・#2でタオルの蓄積汚れをしっかり落としましょう。
【タオルの蓄積汚れを落とすならRinenna】 タオルの蓄積汚れは、洗濯機にかけるだけでは落とすことができません。 たんぱく質分解酵素が配合されたRinennaなら、普段の洗濯では落とし切れない頑固な汚れまでごっそり落とします。 手順 1. 40~45℃の熱めのお湯4LにRinenna 40gをよく溶かします。 2. タオル全体が洗浄水に浸かるように入れ、1時間ほどつけ置き洗いします。 3. つけ置きの洗浄液ごと洗濯機にかけます。 |
タオルのつけおきに漂白剤をおすすめしない理由
漂白剤は、化学変化で汚れごと壊して落とします。
そのため、繊細なタオルを漂白剤でつけ置きすると、タオルのパイルが傷んだり、肌触りが悪くなったりすることがあります。
パイルが傷み、ゴワゴワとしたタオルが直接肌に触れると、お肌に負担がかかるため、漂白剤でのつけ置きは推奨しません。
また、タオルによっては漂白剤の使用ができないものもあるので、洗濯前には必ず洗濯表示を確認しましょう。
洗濯槽を掃除する
洗濯槽が汚れていると、洗濯槽の雑菌がタオルに移ります。
清潔な洗濯の基本は、清潔な洗濯槽を保つことです。
洗濯槽は、月に1度、定期的に掃除をしましょう。
こんなカビだらけの洗濯槽でタオルを洗っていたら、タオルに雑菌が残るのも当然ですよね‥。
色移りの場合
色移りを防ぐためには、色物は分けて洗濯することが大切です。
特に、濃色の服を下したばかりの時や、濃色の服が濡れているときは、色移りしやすいため、洗濯カゴに入れるときから注意しましょう。
単独洗いする
タオルへの色移りを防ぐためには、タオルだけをまとめて単独洗いするのもおすすめです。
日焼け止めによる変色の場合
衣類であれば、襟袖・首回りなど、日焼け止めが付着しやすい場所を中性洗剤でもみ洗いし、日焼け止めを落とすことが大切です。
ただし、タオルの場合はどこに日焼け止めがついているか分かりません。
そのため、スポーツの後・夏場など、日焼け止めがついている可能性のあるタオルには漂白剤を使用しないほうが安心です。
タオルの汗臭い臭いが気になるときは、Rinenna#2でつけ置き洗いしましょう。
タオルのピンク色が戻せないときはすぐに交換
タオルは消耗品でもあります。
洗濯・使用頻度にもよりますが、家庭のタオルを清潔に保つなら、1年に1度は買い替えをするほうがよいでしょう。
とくに、カビや黒ずみが発生したタオルを使い続けるのは、衛生的にも問題があるため、上記の方法を試しても綺麗にならない場合は、買い替えを検討しましょう。
まとめ
タオルがピンク色になってしまう大きな原因は、ロドトルラという酵母菌(赤カビ)です。
この菌は、水回りに発生しやすく、常在菌であるロドトルラは、タオルが濡れた状態が長く続くと、タオルの中で繁殖します。
菌の繁殖を防ぐためには、
- タオルを濡れたまま放置しない
- なるべく早く洗濯する(洗濯出来ない時は乾かす)
- 蓄積汚れを定期的に落とす
ということが大切です。
それでもピンクに変色してしまった場合は、
- 酸素系漂白剤でつけ置き洗い
- Rinenna#1・#2でのつけ置き洗い
を試します。汚れが改善しない場合は、買い替えましょう。
タオルは消耗品なので、1年に1度買い替え、清潔を保ちましょう。