洗濯研究家・クリーニング師の平島利恵です。四児の母として日々の洗濯に向き合いながら、家庭で実践しやすい洗濯のコツをお伝えしています。
冬に欠かせない手袋。着用時間が長く、汗をかいたり汚れがついたりしやすいアイテムですが、普段どうお手入れしていますか?手袋の洗濯は手洗いが基本です。清潔でキレイな状態を保つために、素材別の正しいお手入れをご紹介します。
手袋の汚れは何?洗濯する頻度は?
手袋には、外側から付く汚れと身体から出る汚れの2種類が付着します。外側からは、チリ・ホコリ・食べ物・油・泥などがつき、放置するとシミ・カビ・変色の原因に。内側は、手のひらの汗や皮脂がつき、ニオイ・カビ・シミの原因になります。
手袋を清潔に保つため、汚れが気にならない場合でも1〜2ヶ月に1度、目立つ汚れがついたらその都度洗濯を。シーズンの終わりには、しまい洗いかクリーニングで蓄積した汚れをケアしましょう。
手袋は自宅で洗濯できる?洗濯表示を確認
手袋は素材によって水洗いできないものもあるため、洗濯表示を必ず確認しましょう。※革を使用している手袋は水洗いができず、家庭で洗濯できません。
洗濯表示マークの見方
桶マークに×:水洗い不可。家庭での洗濯はできません。
桶の中に数字:洗濯機で洗えます。数字は水温の上限、桶の下の線は水流の強さを表します。線が多いほどデリケートなので、2本線はデリケートコースか手洗いが安心。
桶の中に手のマーク:手洗い推奨。洗濯機の「デリケートコース」で洗える場合もあるので、洗濯機の説明書を確認しましょう。
手袋の洗濯には中性のおしゃれ着洗剤「No.8」を

手袋はウール・カシミヤなどデリケートな素材が多いため、中性のおしゃれ着洗剤でやさしく洗うのが基本です。Rinenna No.8は柔軟成分配合の中性おしゃれ着洗剤。ウール・カシミヤの風合いを守りながら、汗や皮脂の汚れをやさしく洗い上げます。香料・蛍光剤は無配合です。
指先の油性の汚れには#ZEROをピンポイントで
指先につきやすいファンデ・皮脂などの油性の汚れは、中性で油性に強い#ZEROが得意。汚れた部分に直接塗ってから洗うと、もみ洗いなしでスルスル落とせます。ただし#ZEROは脱脂力が強いので、汚れた部分にピンポイントで使い、手袋全体にたっぷり塗るのは避けてください。全体洗いはNo.8、部分汚れだけ#ZERO、と使い分けるのがコツです。
素材別|手袋の洗い方・お手入れ方法
ウール・カシミヤ・人工皮革の手袋
お湯を使うと縮みや型崩れの原因になるので、30℃ほどの水・ぬるま湯で洗います。毛玉があれば、洗濯前に毛玉取りかハサミでカットを。用意するもの:No.8(中性洗剤)/タオル
- 洗面器やバケツにNo.8を溶かす
- 手袋をつけ、全体を押し洗い
- 指先が汚れていれば、つまみ洗い(油性汚れは#ZEROをピンポイントで)
- 何度か水を入れ替え、泡がなくなるまですすぐ
- タオルで包み、水分を移しとる
- シワを伸ばし形を整え、風通しのよい日陰に平干し
洗濯機で洗える? 手洗いがおすすめですが、ウールの手袋は洗濯機でも洗えます。No.8を使い、洗濯ネットに入れておしゃれ着コースで。カシミヤはデリケートなので手洗いしましょう。
アクリル・ポリエステル(フリース等)の手袋
丈夫で扱いやすく、洗濯機で洗えます。用意するもの:No.8(中性洗剤)/洗濯ネット(小さいサイズ)
- 指先など汚れが気になる場所に洗剤を塗布し、歯ブラシで優しく叩き洗い(油性汚れは#ZEROをピンポイントで)
- 洗濯ネットに入れる
- No.8を使い、おしゃれ着コースで洗濯
- シワを伸ばし形を整え、風通しのよい日陰に平干し
スマホ対応の手袋を洗う際の注意点
スマホを操作できる手袋には、導電性を持たせた「導電糸」が使われています。漂白剤を使うと化学反応で発泡したり、穴が開くことがあります。スマホ対応の手袋は、必ず中性洗剤(No.8)で手洗いしましょう。
スキー用手袋
必ず洗濯表示を確認します。桶マークに×がついていなければ自宅で洗えますが、手洗いが推奨。スキー用は自宅洗濯を想定せず作られたものも多く、表示がすべて×のことも。その場合、高価なものはクリーニング店で相談を。自宅で洗う場合は自己責任で。防水加工されているものは、加工が劣化するため柔軟剤・漂白剤・乾燥機は使いません。用意するもの:No.8(中性洗剤)
- 手袋の外や中に入った汚れを払う
- 洗面器やバケツにNo.8を溶かす
- 手袋をつけ、全体を押し洗い
- 指先が汚れていれば、つまみ洗い
- 何度か水を入れ替え、泡がなくなるまですすぐ
- タオルで包み、水分を移しとる
- 形を整え、風通しのよい日陰に平干し
- 乾いたら防水スプレーをする
スエード素材の手袋
スエードは専用シャンプーでお手入れします。用意するもの:スエード専用シャンプー/クリーニングスポンジ/クリーニングブラシ/タオル/防水スプレー
- ブラッシングし、繊維の隙間の汚れを出す
- クリーニングスポンジで全体を濡らす
- 専用シャンプーをスポンジにつけ、泡立ててから洗う
- クリーニングブラシで全体をよく洗う
- 残った泡を、水を含ませたスポンジで流す
- タオルで水分を拭き取る
- 形を整え、風通しのよい日陰に平干し
※スエードは頻繁に洗えないため、汚れ防止に防水スプレーがおすすめ。効果は1週間ほどなので定期的にケアを。
レザーの手袋(水洗い不可・拭き取りケア)
スムースレザー・ブラッシュドレザーなどのレザー素材は水洗いできません。「汚さない」「傷めない」「水に濡らさない」が基本。雨に濡れたら、固くなったりカビ・変色するので、早く布で水気を吸い取り、風通しの良い所で陰干しを。天日干しやドライヤーは型崩れ・ひび割れの原因になります。表面がカサついたら薄く皮革クリームを塗りましょう。用意するもの:皮革用クリーナー/皮革用クリーム/ブラシ/布
- 軽い汚れは乾いた布で優しくふく。落ちなければブラシがけ。部分的な軽い汚れは、品質の良い消しゴムか食パンでこする
- 落ちないときは、固く絞った濡れた布で拭き、必ず陰干し
- ひどい汚れは、乾いた布に少量の皮革用クリーナーをつけて拭き取る(指先は念入りに)。その後、乾いた柔らかい布で乾拭きし、皮革用クリームを少量布に取って磨き込む
手袋の保管方法
素材別の長期保管のポイント
共通:使用後は風通しの良い場所で干す/シーズン後の長期保管前には必ず洗濯orクリーニング/クリーニングから戻った手袋は袋から出して保管。
ウール・カシミヤ:動物の毛は虫食いリスクあり。防湿剤・防虫剤を活用し、通気性の良い不織布などの袋に入れて保管。
レザー・合成皮革:陰干しで湿気を抜いてから、防湿剤・防虫剤と共にポリエチレン等の袋に入れ密封。梅雨時期は一度取り出して陰干しを。
スキー用:陰干しで湿気を抜いてから、防湿剤・防虫剤と共にポリエチレン等の袋に入れ密封して保管。
まとめ
- 手袋は冬の着用頻度が高く汚れが蓄積。1〜2ヶ月に1度洗濯し、シーズン終わりはクリーニングorしまい洗い
- まず洗濯表示を確認(革は水洗い不可)
- 普段洗いは中性のおしゃれ着洗剤No.8でやさしく手洗い
- 指先のファンデ・皮脂など油性の汚れには#ZEROをピンポイントで(塗りすぎ注意)
- 形を整えて陰平干し。スマホ対応手袋は漂白剤NG










