4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
夏になると、お祭りや花火大会など、浴衣を着てお出かけする機会が増えますよね!
1日着た後の浴衣は、汗をたっぷり吸っていて、食べ歩きをした食べ物のシミがついていることも…。
浴衣についた汚れやシミが気になっても、「浴衣の洗い方がわからない」「浴衣を洗うのは心配」という方も多いと思います。
でも…汚れをそのままにしていると、浴衣のカビや汗ジミ、臭いの原因になってしまうんです。
浴衣は、ご自宅で簡単に、しかも洗濯機を使って洗うこともできます。
染み込んだ汗の汚れを、水洗いでスッキリ洗い流しませんか?
家庭で洗える浴衣かどうかを確認まずチェック!
浴衣を来年も綺麗に着るために、ご自宅で簡単にできるお手入れ方法を解説します。
着用後はもちろんですが、シーズン終わりには必ずしまい洗いも忘れずに!
洗濯表示マークを確認!
浴衣を自宅で洗う前に、必ず洗濯表示を確認します。
桶に×がある浴衣は、自宅で洗うことができません。クリーニング店に持ち込みます。
手洗いマークの浴衣は、洗濯機のコースによっては洗濯機洗いもできます。
お持ちの洗濯機の説明書を確認しましょう。
綿やポリエステルの浴衣は、多くが家庭用洗濯機で洗えますが、絹製の浴衣は手洗いがよいでしょう。
色落ちを確認!
染色された生地の浴衣は、洗剤を使って洗うと色落ちする恐れがあります。
目立たない場所で、必ず色落ちの確認をしましょう。
手順
浴衣の目立たない場所に中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)をつけ、5分後に白い布でおさえ、色落ちしていないか確認します。
※色落ちする場合は、自宅での水洗いは推奨しません。
浴衣にシミがついている場合は前処理を!
シミはついてから落とすまでの時間が勝負です。
着用後にシミに気付いた場合は、なるべく早く(24時間以内)に前処理してから洗いしましょう。
手順
シミにRINENNA Pro #ZERO(または中性洗剤)を塗布し、洗剤を優しくもみ洗いします。
取れにくい場合、ブラシでトントンと叩き、洗剤を繊維の奥に染み込ませます。
ゴシゴシこすると、繊維を傷めてしまうので注意しましょう。
昨年のシミに気付いた場合、古いシミは中々落とせないこともあります。
洗濯をしても落ちなかったシミはクリーニング店で相談するほうが安心です。
ファンデーションや日焼け止め
ファンデーションや日焼け止めの汚れがついてしまった時は、RINENNA Pro #ZEROを塗布し、水で洗い流します。
油由来の汚れにフォーカスしたZEROなら、落ちにくいファンデ―ション汚れ・日焼け止め汚れも、生地に負担をかけずにスルスル落とすことができます。
ご自宅にない場合は中性洗剤や台所用洗剤を塗布し、優しくもみ洗いしましょう。
襟・袖口は、肌に塗った日焼け止めが摩擦により浴衣についてしまうことがあります。
汚れとして目に見えていなくても、時間の経過とともに黄ばんでしまうことがあるので、日焼け止めが付着した可能性のある所にはZEROを塗布して、前処理してから洗濯をする方が安心です。
食べこぼし
食べこぼしのシミにも、RINENNA Pro #ZERO(中性洗剤)を塗布してから洗濯しましょう。
ご自宅にない場合は、中性洗剤を塗布し、ブラシで叩いたあと、優しく揉んでから洗濯します。
泥汚れ
泥汚れは、細かい砂の粒子汚れです。
まずは浴衣についた泥を乾かし、優しく叩いて払い落としましょう。
そのあと、残った汚れに中性洗剤を塗布し、優しく揉みます。
ゴシゴシ力を入れると、砂の粒子が細かくなり、繊維の奥に入り込んでしまいます。
いきなり水洗いするのも絶対にNGです!
粒子が繊維の奥に入り込み、茶色いシミになってしまいす。
浴衣の洗濯前のシミ処理に便利なRINENNA Pro #ZERO
浴衣のシミ抜きには、中性設計のおしゃれ着洗剤 RINENNA Pro #ZEROがおすすめです。
100種類以上の界面活性剤を独自でブレンドし、様々な油汚れに働きかけます。
食べ物の食べこぼし(油汚れ)、日焼け止めの汚れ、メイクの汚れなどに、RINENNA Pro #ZEROを塗布し、洗い流すだけで、スルスル汚れを落とすことができます。
漂白剤・蛍光剤も配合していないので、色柄物でも安心です。
着物の生地に負担をかけず、汚れをしっかり落とす。
浴衣以外にもおしゃれ着にもお使いいただける衣類のお守りとして、RINENNA Pro #ZEROを常備しませんか?
RINENNA Pro #ZERO
浴衣を家庭で自分で洗う場合は、手洗いがおすすめ
浴衣を自分で手洗いする場合の洗い方
高価な浴衣や、型崩れを防ぎたい浴衣は手洗いすると安心です。
浴衣を洗う時は長時間水に浸けず、なるべく手早く洗いましょう。
浴衣を自分で手洗いする場合の洗い方①洗う前に折りたたむ
型崩れを防ぐために、洗う前に浴衣全体を1/3〜1/4の長さに畳みます。
浴衣を自分で手洗いする場合の洗い方②丁寧に押し洗い
色落ちする浴衣もあるので、まずは単独で水で洗ってください。
そのあと中性洗剤液に浸し、丁寧に押し洗いを。なるべく手早く洗うことが大切です。
(浴衣によっては激しく色落ちする場合もあるので、注意します。)
そのあと、洗剤の泡が出なくなるまで水を何度か入れ替え、よくすすぎます。
この時も押しながら流すのがポイントです。
浴衣を自分で手洗いする場合の洗い方③のりづけ
浴衣において、美しいシルエットを保つことはとても大切です。
シワシワの浴衣よりも、パリっと美しいシルエットの浴衣に仕上げるため、のりづけをしましょう。
準備
全体に満遍なくのりづけするため、浴衣1着が入る大きさのバケツや桶を使います。
水の量600㏄に対してのり剤の分量は90㏄、のり剤を水でよく溶きます。
よく溶かないと仕上がりにムラが出るので注意します。
のりづけ
浴衣を畳んで入れ、上から押してのりづけします。
途中で裏返して均一につけましょう。
たたんだ浴衣を脱水槽の壁面につけて20秒脱水します。
浴衣を自分で手洗いする場合の洗い方④脱水・日陰干し
ハンガーにかけてシワを伸ばし、形を整え、風通しの良い場所で陰干しします。
直射日光に当てて干すと、紫外線の影響で浴衣が色あせてしまうことがあるので、注意しましょう。
100均一で簡単!衣紋掛けの作り方
浴衣を綺麗に干すための衣紋掛けは、簡単に作れます。
ハンガーよりも衣紋掛けを使うことで、より綺麗に干すことができるので、試してみてください!
材料
・結束バンド
・突っ張り棒
・ハンガー
浴衣を自分で手洗いする場合の洗い方⑤アイロンをかける
浴衣は基本的に、アイロンがけ出来る素材でできています。
アイロンがけするほうが、綺麗に仕上がるので、アイロンがけしてから保管するようにしましょう。
アイロンをかける順序
アイロンは、
①前身ごろ上部 ▶ ②後ろ身ごろ上部 ▶ ③袖 ▶ ④前後身ごろ下部
の順でかけると、綺麗に仕上がります。
浴衣のアイロンのかけ方①前身ごろ上部
まず、 衿(えり)を引っ張りながら、ぐるりとアイロンをかけます。
そのあと、衿先から前身ごろの上部を軽くアイロンがけします。
浴衣のアイロンのかけ方②後ろ身ごろ上部
衿を大きく開き、衿先から後ろ身ごろの上部分を、裏側からアイロンがけします。
浴衣のアイロンのかけ方③袖
縫い目をまっすぐにして形を整え、肩の折り線をしっかりつけながら、内袖(表側)→外袖(裏側)の順にアイロンがけします。
浴衣のアイロンのかけ方③前後身ごろ下部
裾の下前(正面左側)→後ろ身ごろ→上前(正面右側)の順で、少しずつ回しながらぐるりとアイロンがけします。
浴衣を自分で手洗いする場合の洗い方⑥浴衣のしまい方
アイロンをかけて畳んだ浴衣は、バスタオルのような柔らかい布に包んでしまいましょう。
浴衣のたたみ方
綺麗に畳むコツを動画でご紹介します!
自宅で浴衣を洗濯機で洗う場合、洗濯ネットとコース選択が重要!
自宅で浴衣を洗濯機で洗う場合の洗い方
色落ちチェックをして、色落ちしなかった浴衣は、洗濯機のデリケートコースやおうちクリーニングコースで洗うことができます。
浴衣はたくさんの汗を吸い、汚れもつきやすいので、着用後は洗い、汗・汚れをしっかり落としておくことが大切です。
洗濯機で浴衣を洗う際は、シワを防いで綺麗に洗い上げるため、浴衣だけで洗濯しましょう!
自宅で浴衣を洗濯機で洗う場合の洗い方①折りたたんでネットへ
内側から袖に腕を通し、手を合わせるように畳みます。
襟と袖を持ち、少し振りながら整えます。
小さく畳みすぎず、大きめの洗濯ネットにピッタリ入る大きさに畳みましょう。
浴衣とネットのサイズが違うと、ネットの中で浴衣がぐしゃぐしゃになってしまうので注意します。
自宅で浴衣を洗濯機で洗う場合の洗い方②ドライ用の専用コースで
「おしゃれ着コース」「おうちクリーニングコース」など、手洗いの衣類を洗えるコースを選択します。
洗える素材・洗濯表示が異なります。洗濯機の取扱説明書を確認ください。
自宅で浴衣を洗濯機で洗う場合の洗い方③衣紋掛けに掛け、陰干し
干す前に、ある程度シワを伸ばしておきましょう。
日光に当たると、紫外線の影響で色あせてしまうことがあるので、注意しましょう。
その後、上の手順でアイロンがけします。
覚えておきたい浴衣の帯のお手入れ方法
帯には、中に芯が入っているものや、水洗いが出来ないものもあります。
必ず洗濯表示を確認しましょう。
大人の帯は基本的には洗えない
大人用の帯は、毎度洗濯するのではなく、着用後はよく乾かし、シーズンの終わりに洗濯します。
汚れが気になるところは、固く絞った布で拭くようにしましょう。
子供用の兵児帯(へこおび)は洗えるものが多い
兵児帯(へこおび)は、ポリエステルや木綿など、洗濯しやすい素材が多いので、毎回お洗濯をしても問題ありません。
腰紐など、汗を吸いやすいアイテムも毎回お洗濯するようにしましょう!
浴衣を洗濯を楽に!着用後すぐにしておきたいお手入れとは?
浴衣を着てお出かけをした後は、お手入れが欠かせません。汗をかき、屋外で過ごした浴衣は、汚れや臭いが気になりますよね。
着用後はなるべく早く洗濯するのがおすすめですが、浴衣をすぐに洗えないときは、保管方法に注意しましょう。
陰干し
着用後の浴衣は汗で湿り、シワもできています。
脱いですぐ洗濯できないときは、風通しの良い場所で陰干しし、よく乾かしましょう。
その際に、汚れがついていないかも確認しておくと良いでしょう。
※もしシミがあった場合は、24時間以内に洗うことで、汚れ落ちが良くなります。
シーズンオフの前にしまい洗い
シーズンの終わりには必ず、しまい洗いをします。
汗や食べこぼしのシミなどを残したまま長期間しまってしまうと、翌年出したときにカビになってしまうことも…。
着るシーズンが短い浴衣だからこそ、来シーズンも綺麗に着られるよう、必ずしまい洗いをしましょう。
浴衣はご自宅で簡単にお洗濯できるので、この夏は沢山お出かけしてみませんか?