冬に欠かせないアイテムである、手袋。
着用時間が長く、汗をかいたり汚れが付いたりしやすいアイテムですが、普段どのようにお手入れしていますか?
手袋の洗濯は手洗いが基本です。
清潔でキレイな状態を保ち、手袋を気持ちよく使うため、正しいお手入れを行いましょう。
手袋の汚れは何?洗濯する頻度は?
手袋には、外側から付く汚れと身体から出る汚れの2種類の汚れが付着します。
外側から付く汚れ
手袋をつけたまま様々な場所を触るため、チリやホコリ、食べ物や油、泥や土などの汚れが付着します。この汚れをそのままにしていると、シミ・カビ・変色の原因となります。
内側から付く汚れ
手のひらは汗をかきやすい場所なので、手の汗や皮脂が付着します。これらの汚れをそのままにしていると、ニオイ・カビ・シミの原因となります。
洗濯する頻度
手袋を清潔に保つためにも、汚れが気にならない場合で1~2ヶ月に1度、目立つ汚れが付いた場合はその都度洗濯しましょう。
シーズンの終わりには、しまい洗いかクリーニングをし、蓄積した汚れをしっかりケアしましょう。
手袋は自宅で洗濯できる?
手袋は素材によっては水洗いができないものもあるため、洗濯表示を必ず確認しましょう。
※革を使用している手袋は水洗いができないため、家庭で洗濯できません。
洗濯表示を確認する
桶マークに×があるものは、水洗いができないため、家庭での洗濯はできません。
手袋は洗濯機で洗える?
桶の中に数字が書いてあるものは、洗濯機で洗うことができます。
桶の中の数字は水温の上限を、桶の下の線は洗濯機の水流の強さを表しています。
線が多いものほどデリケートな素材でできた手袋なので、2本線があるものはデリケートコースで洗濯するか、手洗いをする方が安心です。
手洗い推奨の手袋は?
桶の中に手のマークがあるものは、手洗い推奨です。
洗濯機の機能向上により、「デリケートコース」など、手洗い表示のものを洗えるコースもあります。ご家庭の洗濯機の説明書を確認しましょう。
洗濯の際は、中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を使用します。
Recommend:汚れも落ちる!中性洗剤 RINENNA Pro #ZERO おしゃれ着洗剤 RINENNA Pro #ZERO 100g |
素材別手袋の洗い方・お手入れ方法
レザーの手袋のお手入れ方法
スムースレザー・ブラッシュドレザーなどレザー素材の手袋は、水洗いができないため、洗濯できません。
そのため、「汚さない」「傷めない」「水に濡らさない」ように使用しましょう。
雨などに濡れてしまった場合、そのままにすると、固くなったりカビや変色のを引き起こすため、早く布で水気を吸い取り、風通しの良い所で陰干しします。
天日干ししたり、ドライヤーを使用すると、型崩れやひび割れの原因となります。
表面がカサついてきたときには、薄く皮革クリームをぬりましょう。
レザーの手袋のお手入れ方法:用意するもの
- 皮革用クリーナー
- 皮革用クリーム
- ブラシ
- 布
レザーの手袋のお手入れ方法:手順
革はデリケートな素材なので、汚れの程度に合わせ、お手入れをします。
1.乾いた布でふく・ブラシをかける
軽い汚れの場合は、まずは乾いた布で優しくふきます。それでも汚れが落ちなければ、ブラシがけをしましょう。部分的な軽い汚れの場合は、品質の良いの消しゴムか食パンでこすります。
2. 濡れた布で拭いて陰干し
それでも落ちないときは、固く絞った濡れた布で拭きます。拭いた後は、必ず陰干しましょう。
3. クリーナーで汚れを落とす
酷い汚れの場合は、一方の手袋を手にはめ、乾いた布に少量の皮革用クリーナーをつけて汚れを拭き取ります。汚れやすい指の先端は念入りに落としましょう。
その後、乾いた柔らかい布で乾拭きをして、さらに皮革用クリームを少量布に取って磨き込む。
ウール・カシミヤ・人工皮革の手袋の洗い方
ウール・カシミヤ・人工皮革の手袋はお湯を使うと、縮みや型崩れの原因となるので、30℃ほどの水・ぬるま湯で洗います。
ウール・カシミヤの手袋は、毛玉があれば、洗濯前に毛玉取りかハサミでカットしましょう。
ウール・カシミヤ・人工皮革の手袋の洗い方:用意するもの
- 中性洗剤
- タオル
ウール・カシミヤ・人工皮革の手袋の洗い方:手順
- 洗面器やバケツに洗濯用の中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を溶かす
- 手袋をつけ、全体を押し洗いする
- 指先が汚れていれば、つまみ洗いする
- 何度か水を入れ替え、泡がなくなるまで数回すすぐ
- タオルで包み、水分を移しとる
- シワを伸ばし、形を整え、風通しのよい日陰に平干し
CHECK ウール・カシミヤの手袋は洗濯機で洗える?
手洗いがおすすめですが、ウールの手袋であれば洗濯機で洗うこともできます。中性洗剤を使用し、洗濯ネットに入れ、おしゃれ着コースで洗いましょう。 |
スマホ対応の手袋を洗う際の注意点
最近は、スマートフォンを操作できる手袋も多く発売されています。
これらの手袋には、導電性を持たせた「導電糸」が使われています。そのため、漂白剤を使用すると化学反応により発泡したり、穴が開いてしまうことがあります。
スマホ対応の手袋は必ず中性洗剤で手洗いしましょう。
アクリル・ポリエステル(フリース等)の手袋の洗い方
アクリルやポリエステルは、丈夫で扱いやすいため、洗濯機で洗うことができます。
アクリル・ポリエステルの手袋の洗い方:用意するもの
- 中性洗剤
- 洗濯ネット(小さいサイズ)
アクリル・ポリエステルの手袋の洗い方:手順
- 指先など汚れが気になる場所に洗剤を塗布し、歯ブラシで優しく叩き洗い
- 洗濯ネットに入れる
- 中性洗剤を使用し、おしゃれ着コースで洗濯
- シワを伸ばし、形を整え、風通しのよい日陰に平干し
スエード素材の手袋の洗い方
スエードを自宅でお手入れする際は、専用シャンプーを使用します。
スエード素材の手袋の洗い方:用意するもの
- スエード専用シャンプー
- クリーニングスポンジ
- クリーニングブラシ
- タオル
- 防水スプレー
スエード素材の手袋の洗い方:手順
- ブラッシングし、繊維の隙間に入り込んでいる汚れを出す
- クリーニングスポンジで全体を濡らす
- スエード専用シャンプーをスポンジにつけ、泡立ててから洗う
- クリーニングブラシで全体をよく洗う
- 残った泡を、水を含ませたスポンジで良く流す
- タオルで水分を拭き取る
- 形を整え、風通しのよい日陰に平干し
スプレーの効果は1週間ほどなので、定期的にケアしましょう。
スキー用手袋の洗い方
必ず洗濯表示を確認します。桶マークに×がついていなければ、ご自宅で洗うことができますが、手洗いが推奨です。
スキー用の手袋は、ご自宅での洗濯を想定せずに作られているものも多く、洗濯表示を見るとすべて×になっていることがあります。
すべて×になっている場合、高価なものはクリーニング店で相談をする方が安心です。汗や汚れが蓄積し、ご自宅で洗濯されたい場合、自己責任でお洗濯ください。
防水の加工がされているものは、加工が劣化するため、柔軟剤・漂白剤・乾燥機は使用しません。
スキー用手袋の洗い方:用意するもの
- 中性洗剤
スキー用手袋の洗い方:手順
- 手袋の外や中に入った汚れを払う
- 洗面器やバケツに洗濯用の中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を溶かす
- 手袋をつけ、全体を押し洗いする
- 指先が汚れていれば、つまみ洗いする
- 何度か水を入れ替え、泡がなくなるまで数回すすぐ
- タオルで包み、水分を移しとる
- 形を整え、風通しのよい日陰に平干しをする
- 乾いたら防水スプレーをする
手袋の保管方法とは
- 使用後は風通しの良い場所で干します
- シーズン後、長期間保管する前には必ず、洗濯orクリーニングをします
- クリーニングから戻った手袋は、袋から出して保管します
ウール・カシミヤなど
動物の毛であるウールやカシミヤの手袋は、虫食いのリスクがあります。
長期保管する際は、防湿剤・防虫剤を活用し、通気性の良い不織布などの袋に入れ、保管しましょう。
レザー・合成皮革
長期間保管する際は、陰干にして湿気を抜いてから、防湿剤、防虫剤と共にポリエチレン等の袋に入れて密封して保管します。
梅雨時期には一度取り出して陰干し、湿気をぬくことが必要です。
スキー用の手袋
長期間保管する際は、陰干にして湿気を抜いてから、防湿剤、防虫剤と共にポリエチレン等の袋に入れて密封して保管します。
まとめ
今回は、素材別の手袋の洗い方を解説しました。
手袋は冬場の着用頻度が高く、汚れが蓄積しやすいため、1~2ヶ月に1度は洗濯をし、シーズンの終わりにはクリーニングかしまい洗いをするようにしましょう。
洗える手袋をご自宅で洗濯する際は、
- 基本的には手洗いが推奨
- 中性洗剤を使用
- 形を整えてから陰平干し
の3点に注意すると、型崩れなどを防ぎ、綺麗な状態がキープできます。
手袋を清潔に保ち、次のシーズンもお気に入りを気持ちよく身につけましょう!