この度の能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
災害時のお洗濯方法、どうしたらいい??
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
災害が発生した時には、「水」や「電気」といった、洗濯に必要なライフラインが機能しなくなる可能性があります。
少ない水で、下着だけでも洗いたいときに備え、今回はいざという時の簡易洗濯法や、災害時に必要な備えを紹介します。
被災地でお困りの方はもちろん、災害時の備えとしてもお役立ていただけると嬉しいです。
少量の水でもできる!災害時の洗濯方法
地震や豪雨などの自然災害が発生すると、ライフラインが止まってしまう可能性があります。
洗濯に必要な「水」「電気」が確保できず、場合によっては洗濯機自体が壊れてしまうことも。
そんな時に活かせる、状況に合わせた「簡易洗濯法」を紹介します。
使える水が非常に少ない場合
災害が起きた時、限りある水を洗濯に充てるのは非常に難しくなります。
肌に触れる下着だけでも洗濯したい時には、ジッパー付き袋が役立ちます。(ビニール袋など、代用できるもので問題ありません)
1. 密閉できるポリ袋・ジッパー袋に洗濯物と少量の水を入れる
2. すすぎができる場合:洗濯洗剤を適量入れる
すすぎができない場合:台所用洗剤を入れる
3. 袋の上からもみ洗い
4. すすぎができる場合:すすいでから手で絞って脱水し、干す
すすぎができない場合:手で絞って脱水し、干す
POINT 汚れは水洗いだけでは落とせない 衣類に付着する汚れのほとんどは、水で洗うだけでは落とすことができません。汚れを繊維から浮かせ、水に溶かし出すのが洗剤の役割です。 洗剤を使う際に問題となるのが、すすぎが必要になるということです。 |
敏感肌・お肌が弱い方は重曹で
洗剤のすすぎ不足によりお肌に影響が出てしまう方は、重曹を使うことで、水だけで洗うよりは汚れ落ちの効果を高めることができます。
ぬるま湯が使える場合
ぬるま湯が出る場合は、ぬるま湯を使うことで洗剤の洗浄力がUPします。
洗いの水だけでもぬるま湯にすると、汚れ落ちの効果が高まります。
乾かし方のコツ
バスタオルに下着を包み、くるくる丸め、水分を移しとります。
薄いショーツであれば、この時点でほとんど乾きます。
干す際の目が気になるときは、タオルの濡れていない部分に挟み、そのまま干しましょう。
【動画】避難所で出来る簡易洗濯方法
避難所で、少ない水を使って、少量の衣類を洗濯する簡易洗濯方法を動画で紹介します。
ある程度の水と洗濯機が使える場合
洗濯機を回すには大量の水が必要になります。
ポリタンク2つ分の水が確保でき、洗濯機が使える場合は、洗濯機を使ってつけ置き洗いをしましょう。
通常の洗濯コースよりもかなり少ない水量で、複数枚の衣類を洗濯できます。
- 18Lのポリタンク1個分の水を洗濯機に入れ、洗濯物と洗剤を入れて6時間以上つける
- 通常の1/4ほどの洗剤を追加で投入し、洗濯機を5分回す
- 3分間脱水する
- 18リットルのポリタンク1個分の水を新たにいれ、5分洗いをする(すすぎ代わりになります)
- 再度、6分間脱水をする
脱水の時間が長いほど、早く乾きます。
冬場など衣類が乾きにくい季節に被災するリスクもあるため、災害時に備える衣類は、乾きやすい化繊などの素材を選ぶ方がよいでしょう。
災害時に洗濯ができない場合の対処法
被災するまで、ライフラインがどうなるかは分かりません。
ライフラインが復旧するまでに時間を要し、洗濯が長期間出来ないという可能性も想定し、今のご家族構成に合わせ、防災グッズを見直しましょう。
防災バッグに入れる下着を3日分以上用意しておく
災害時の備えとしては、3日分の着替えを用意したほうが良いと言われています。特に下着は、3日分+α用意しておくと役立ちます。
被災した場合、洗濯が難しくなる可能性が高いため、汚れがつきにくい素材や、乾きやすい素材の衣類を選ぶのもおすすめです。
また、災害用バッグに入れやすい、非常用圧縮下着セットも市販されています。
紙パンツやナプキンを活用
洗濯が難しい時に備え、紙パンツやナプキン、おりものシートなどを防災バッグに入れておきましょう。
下着のように一日中同じナプキン・おりものシートをものをつけていると不衛生になり、肌トラブルを招くため、定期的に新しいものに取り換えます。
衣類用の消臭剤で除菌・消臭
洗濯が難しい場合、消臭スプレーや除菌スプレーで一時的に除菌・消臭をすることもできます。ご自宅にある場合は、玄関など災害時でも手に取りやすい場所に常備しておくのもよいでしょう。
ただし、消臭・除菌スプレーで汚れそのものを落とすことはできません。
一時的にニオイを抑えたり、除菌することはできますが、衣類に付着した汚れは自体は残ったままなので、洗濯ができるタイミングがきたら、洗濯しましょう。
洗濯関係の防災グッズを再度確認しよう
ご自宅にある防災グッズ、用意をしたのはいつ頃ですか?
数年間見直しをしていない場合、使用期限や賞味期限が切れてしまったり、衣類のサイズが合わなくなっているかもしれません。
衣類に関しては、保管場所によっては埃・ダニの影響で、災害時にそのまま着用するとアレルギーを引き起こす恐れもあります。
防災グッズは定期的に見直しをしたり洗ったりして、いざという時に"使える"備えをしましょう。
Rinenna#1のお試しサイズを防災バッグへ
防災グッズの中には、洗濯に使えるジッパー袋や洗剤を入れておくと、役立ちます。
Rinenna#1 トライアルパックなら、洗剤が少量に小分けされているため、防災グッズに入れてもかさばりません。
粉洗剤でチャックがついているため、何度かに分けて使用することもできます。
Rinennaの洗剤は、身体から出るタンパク質汚れにフォーカスし、つけ置き洗いだけで汚れをしっかり落とすことができるので、少ない水で汚れをしっかり落としたいときに便利です。
POINT 身体から出る汚れにはRinenna#1 Rinenna#1はもともと、赤ちゃんの布おむつ用の洗剤として開発しました。 Rinenna洗剤の効果を一番ご実感いただけるのは、つけ置き洗いです。 |
使い捨ての下着を常備しておく
災害時に備え、使い捨ての下着を何着か用意しておくのもおすすめです。
災害用バッグに入れやすい、非常用圧縮下着セットも発売されています。
衣類を着替えることができない状況下でも、下着だけでも清潔なものに替えることができると、災害時のストレスを一つ減らすことができます。
まとめ
今回は、災害時の洗濯方法を解説しました。
わずかでも水がある場合は、ジッパー袋を活用することで下着など、肌に触れる衣類だけでも洗濯ができるとよいでしょう。
災害時は水や電気などのライフラインが止まり、衣類を洗濯することが難しくなる可能性があります。
不測の事態に備え、災害用バッグには
- ジッパー付き袋
- 洗剤(Rinenna#1トライアルパック)
- 着替え(3日分・乾きやすいもの)
- 下着(使い捨て用)
- 生理用品・おむつ
- バスタオル
等を用意しておきましょう。
お子様がいる場合、着替えの衣類のサイズも確認し、埃やダニの影響がないよう、定期的に洗濯もしましょう。
災害はいつ起こるか分かりません。
いざという時に、「必要なもの」「使えるもの」をしっかり用意しておくよう心がけましょう。