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ライフスタイルにあわせた失敗しない洗濯機の選び方|洗浄力・乾燥・役立つ機能はなに?

Column
2021.07.28

洗濯機の寿命は6〜8年と言われていますが、内閣府の消費者動向調査では電気洗濯機の平均使用年数は10.2年。長いおつきあいになる洗濯機だからこそ、失敗したくありませんよね。
毎年魅力的な新機種が登場して、縦型とドラム式どっちが使いやすい?洗濯容量は何kgがいいの?この機能必要?など、迷うポイントも増える一方。
今回は、縦型・ドラム式の基本的な特徴から、ライフスタイルによって異なるメリット・デメリットをご紹介。洗濯機選びのヒントにしてくださいね。

洗濯機の選び方:その1|縦型?ドラム式?それぞれの得意分野に注目

洗濯機は大きく縦型とドラム式の2つに分かれます。たっぷりと水を使う縦型洗濯機は洗浄力に優れていて、衣類を持ち上げて温風をあてるドラム式は乾燥が得意というのはよく知られた特徴です。他にも細かな違いがありますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

洗浄力重視なら縦型洗濯機|メリット&デメリット・特徴をcheck!

◎大量の水でもみ洗い
◎洗浄力が高く泥汚れに強い
◎価格が安い(ドラム式と比べて)
○省スペース
×使用水量が多い
×乾燥機能はドラム式に劣る
-蓋は上開き

縦型洗濯機は、洗濯槽の底にある羽を回転させることで水流を起こすもみ洗い。たっぷりの水で洗剤をよく泡立てるので、洗浄力が高いのが魅力です。水をかきまぜた撹拌水流で洗うので、繊維の隅々にまで洗浄水が行き渡ります。より高い洗浄力を追求して、メーカー各社が独自の水流を起こす仕組みを開発するなど、今後ますます洗浄力が高まりそうです。
一方、乾燥機能にはあまり期待ができません。縦型の構造上、洗濯槽内の洗濯物を平面に回転させる事しかできない為、衣類が絡みやすくシワが多く残る仕上がりになります。また、縦型の乾燥にはヒーター方式を採用している事が多く、乾燥まで行うとドラム式と比べて電力消費量が多くなるのも難点です。

ドラム式と比べて、価格が安く洗濯容量が大きい機種が多くラインナップしているので、洗濯物が多いご家庭や、作業着やスポーツのユニフォームなど汚れがちな衣類が多い場合におすすめです。
縦型洗濯機を選ぶ場合は、乾燥機能のない単機能機種を選べば、価格もさらに抑えられ省スペースにおさまります。

乾燥まで一気におまかせドラム式洗濯機|メリット&デメリット・特徴をcheck!

◎節水
◎乾燥が得意
◎洗濯物が絡みにくい
△洗浄力は縦型に劣る
×サイズが大きい
×価格が高い(縦型と比べて)
-扉が手前に開く

縦に回転するドラムで衣類を持ち上げて落とすたたき洗いで洗浄するドラム式は、縦型と比べて使用水量が大幅にダウンするのが魅力ですが、洗浄力ではやや縦型におよびません。使用する水量が少ないため、洗剤の泡だてが不得手なドラム式ですが、ナノサイズの泡を発生させたり、ドラムを斜めにつけることで水量を増やして洗浄力を上げるなど、各社の研究開発によりドラム式の洗浄力も年々高まっています。メーカーや機種によっては、縦型と洗浄力に大差ないものもあり、ドラム式≠洗浄力が弱いというイメージは一昔前のものになりつつあります。
また、ドラム式の特徴でもあるたたき洗いは、衣類が絡みにくいので衣類同士の摩擦が起きず傷みにくいというメリットも。

夫婦共働きのご家庭や、洗濯は夜派とにかく忙しいという方におすすめなのは断然ドラム式です。
洗濯槽が縦に回転するドラム式は乾燥が大得意。洗濯から乾燥まで一気に終わらせることができるので、時間がない方の強い味方です。衣類をもち上げながら温風を当てるので、衣類が空気に触れやすく早く乾き、仕上がりもふんわりして文句なし。

ドラム式を購入する際に気をつけてほしいのが扉です。扉が手前に開くので設置スペースだけでなく扉を開閉するスペースの確保も必要。また、左開き・右開きが選べるので、家事導線を考えて選んでくださいね。

注目の便利機能もcheck!

1温水洗浄機能

30℃以上の温水で洗濯できる機種が複数のメーカーからラインナップしています。洗剤に含まれる酵素は約40℃で活性化すると言われているので、温水を使うことで皮脂などを溶かし出し、洗剤の洗浄力を高めまることで、さらに効果に期待ができます。
さらに、洗濯前に高温洗浄水でのつけおき機能を搭載した機種もあり、つけおき洗いまで洗濯機が担ってくれる時代に…。つけおき洗剤のリネンナにぴったりの機能ですね。

2洗剤自動投入

液体洗剤や柔軟剤を自動で投入してくれるこの機能。「洗剤を入れるくらいそんな手間でもないけど…」って思いますよね?でも、メリットは一手間省けるという事だけではないんです。この機能を搭載したほとんどの機種が、タンクの中に詰め替え用を丸ごと一本入れられるので、洗剤や柔軟剤を置いておく必要がなく、ランドリースペースがスッキリ片付きます。さらに、洗濯物の量を測って適量を投入してくれるので、洗剤や柔軟剤が多すぎたり少なかったりすることを回避。

設置スペース・搬入経路もcheck!

1防水トレーのサイズ

防水トレーに設置する場合は、防水トレーのサイズと排水溝の位置の確認も忘れずに。防水パンギリギリのサイズの場合、排水溝に繋ぐホースを洗濯機の下に通す必要があるので、洗濯機下の空間を確保するために追加部材が必要になる場合があります。防水トレーとサイズが合わない場合も、追加部材で解決する場合もあるのでお店で相談してみてくださいね。

2給水栓の位置

近年様々な機能が搭載され大型化の傾向にある洗濯機。給水栓は洗濯機より高い位置についている事が望ましいので、もし、洗濯機の背面に隠れてしまう位置にある場合は、設置可能か確認が必要です。

3蓋や扉の開閉スペース

縦型の蓋が吊り戸棚にひっかかって開ききらない、ドラム式の扉が通路の邪魔になる、など些細な事でも毎日積み重なるといずれ大きなストレスになる可能性が。
リネンナでは、洗濯槽内のカビの発生を防ぐために洗濯後は蓋や扉を開けて換気することをおすすめしているので、蓋や扉のサイズも念頭に計測してくださいね。

4搬入経路

設置するサニタリーの入り口や、玄関、エレベーターなど、洗濯機の搬入経路の高さ・幅・奥行きが十分にあるかの確認も必要です。特にサイズが大きくなるドラム式の場合、廊下の角を曲がりきれないなんてことも。経路変更が出来ず搬入が難しい場合は、省スペースの縦型洗濯機の検討が必要になります。

洗濯機の選び方:その2|洗濯機は数年先の未来をイメージして選ぼう

洗濯機を買い換える時、今の暮らしはもちろんですが、ちょっと先の未来をイメージして選ぶのが長く便利に使えるコツです。
冒頭でも触れましたが、洗濯機の平均使用期間は約10年。つまり、小学1年生だった子どもが高校生になるまで、今検討している洗濯機に毎日のお洗濯を託すということ。
数年後には、子どもが運動部に入って毎日汗だくのユニフォームを持って帰ってくるようになったり、今専業主婦のお母さんも働きに出てるようになっているかも…!?
洗濯の内容って、子どもの成長や家族のライフステージにかなり影響を受けるんです。今は2人家族でも、3年後には3人、4人家族になっていることだって。
以下のポイントを具体的に想像してみると、洗濯機選びの選択肢が絞られますよ。

1日の洗濯回数はどのくらい?

1日の洗濯回数は各家庭によって実に様々です。ライフスタイルやこだわりで、1回の洗濯物の量が大きく違ってきます。
同居人数が多い場合や、週末にまとめてお洗濯をするなど1回の洗濯物の量が多い場合は、容量重視で選ぶのが◎。洗濯容量11kg以上の製品がおすすめです。
衣類とタオル類・大人衣類と子ども衣類など、洗濯物を分別して洗濯するなら、1回の洗濯物はそう多くはならないはず。分別洗濯にこだわるなら、短時間で洗い上げるタイプの洗濯機を選ぶと1日の洗濯にかける時間をぐっと短縮できますよ。
泥んこ遊びしたり、食べこぼしが多い小さな子どもがいたり、部活動や習い事でスポーツをする人がいる場合は、洗浄力の高い縦型洗濯機の方が汚れ落ちに期待ができます。
通勤着や制服で白いYシャツを毎日着るなら、皮脂汚れを溶かし出す効果のある温水洗浄機能のついた製品がおすすめです。

洗濯後の乾燥方法はどうする?

つぎに、乾燥機能が必要かどうか考えてみましょう。
乾燥機能を検討するシチュエーションといえば、仕事や学校で家族全員が日中家を空けることが多い生活パターンでしょうか。天日干しをして長時間外出すると、急な天候の悪化で洗濯物がずぶ濡れになっていたり、帰宅時間が遅くなり夜露で湿ってしまったり… そんなこともありますよね。日中家を空けることが多いなら、天日干しは避けたいですが、浴室乾燥機衣類除湿機があるなら、乾燥機能は必要ないかもしれません。
ですが、洗濯から乾燥まで一気に仕上げてくれる洗濯乾燥機は「干す」作業を省けるので、家事時間を減らしたいという方にはおすすめです。冬場や梅雨時の洗濯物が乾きにくい季節に乾燥機能を補助的に使うのも便利です。また、ドラム式の乾燥機能は、干し乾燥と比べてタオル類をふんわりと仕上げてくれるというメリットも。

今充分を考えるより、5年後どんなスペックがあれば助かりそうかをイメージして、日々のお洗濯の相棒を探してみてはいかがでしょうか?

洗濯機の選び方:番外編|人気上昇中の「乾太くん」って?


2018年にデザインが一新されて以降、愛用口コミを目にする機会が増えた「乾太くん」。ガスの力で洗濯物を乾かす衣類乾燥機ですが、ヒットの理由は何でしょうか?
乾太くん、なんと5kgの洗濯物なら約52分で乾燥完了させてしまう圧倒的なパワーの持ち主。
洗濯機能を持たない乾燥機なので、当たり前ですが、洗濯機稼働中に稼働できるというのも乾太くんならではのメリットです。全自動洗濯乾燥機の場合、乾燥が終わってしまうまで2回目の洗濯が出来ませんが、1回目の洗濯が終わって乾太くんに入れたらすぐ2回目の洗濯機を回せるので、超時短が叶うんです。2回目の洗濯が終わる頃には、乾太くんに入れた1回目の洗濯物が乾いているというイメージです。
電気を使って長時間稼働する洗濯乾燥機と比べて、ランニングコストも大幅ダウン。
さらに、ガスの力で80℃以上の高温でパワフルに乾燥させるので、生乾き臭の原因菌も死滅させ、花粉中のアレル物質まで99%減少させるスグレモノ。
時短・省エネ・財布にエコな上、清潔まで叶えてくれるというから、人気が出ないわけがありませんよね。
設置スペースやガス利用に問題がなければ、洗浄力に特化した縦型洗濯機と乾太くんという組み合わせも検討してみてはいかがでしょう。
※オール電化では使えません
※設置には工事が必要になる場合があります

気をつけたい!洗濯機の正しい使い方

洗濯という毎日の家事を助けてくれる洗濯機。故障や不具合を防いで、洗濯機の性能を存分に引き出すための、正しい使い方やメンテナンス方法をご紹介します。

洗濯機に投入するのは容量の8割まで

容量の以上の洗濯物を入れてしまうと、洗剤を含んだ水流が洗濯物に行き渡らず洗浄力が低下するのはもちろん、故障の原因になることもあるので要注意です。
リネンナがおすすめしている適量は、洗濯機に記載されている容量の8割まで。適量をオーバーしそうな場合は、時間はかかってしまいますが、何回かに分けてお洗濯してくださいね。
ちなみに、1日における衣類の洗濯量の目安は人数×1.5kgと言われています。季節や生活パターン、年齢、スポーツの有無などによっても増減しますが、参考にしてみてくださいね。

すすぎ残しは衣類や洗濯槽のカビの原因にも!?

たっぷり汗をかく夏場や、ちょっと臭う寝具を洗う時、いつもよりちょっと多めに洗剤を入れたりしませんか?適量の範囲内であれば、洗剤が多いほど洗浄力はたかまります。ですが、ここで気をつけてほしいのが、すすぎ残しです。衣類に洗剤が残ってしまうと肌に負担をかけたり、洗濯槽内に洗剤カスが残りカビの原因にもなってしまうんです。洗剤をいつもより多めに投入した時は、すすぎの回数を増やすこと。しっかりすすいで、洗剤を残さないようにすることが大切です。
1回のすすぎでは落としきれず衣類に残ってしまいますので特に注意してください。

取り外せるパーツはこまめにお手入れ


ゴミ取りネットや排水フィルター、乾燥フィルターなど、ドラム式のパッキンなど、機種によってはお手入れサインでお知らせしてくれるものもありますが、サインがでなくともお手入れするのが◎。
水分を含むパーツを長期間放置すると、知らないうちにカビが発生していたり、フィルターが詰まって性能ダウンや故障の原因になることもあるので気をつけてくださいね。

洗濯槽はカビの温床!乾燥&お手入れを忘れずに

洗濯が終わった後、洗濯機の蓋は開けたままが正解です。洗濯槽の裏側など目に見えない部分には、洗濯で衣類から洗い流した雑菌が残ってしまうことも。雑菌は水分を得ることで大繁殖し、悪臭やカビを発生させます。洗濯後は洗濯槽内をしっかり乾燥させてくださいね。
しっかり乾燥させたつもりでも、槽内では雑菌が繁殖しがち。1〜2ヶ月に一度は槽内をしっかり洗浄するのが◎。槽洗浄用の洗剤を使ったお手入れがおすすめです。
目に見えない洗濯槽の裏側にカビがびっしり…なんて事になる前に定期的なお手入れを。

リネンナの洗剤は毎日のお洗濯で洗濯槽をピカピカに!

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タンパク質分解酵素など厳選した洗浄成分をベストな割合で配合したリネンナの洗剤は、洗濯槽の裏側に残る汚れも分解洗浄するから、お洗濯をしながら槽洗浄をしているのと同じ効果をえられます。


つけおきメインの洗濯用洗剤
Rinenna#1 1.0kg
3,850(税込)
商品詳細

長く家を空ける時は元栓をしめて

洗濯機につながっている水道の元栓、設置してから一度もさわっていないという方も多いのでは?洗濯機につながっている給水栓は全開状態。洗濯機が稼働していない間もずっと、洗濯機に向かって水圧がかかっているんです。長期間負荷をかけ続けると故障の原因になることもあるそうなので、旅行に出かける時など長期間使用しない時は、元栓を閉じて洗濯機を休ませてあげてくださいね。

いかがでしたか?自分のライフスタイルに合わせて選んだ洗濯機は、期待以上に日々の暮らしを助けてくれるはず。10月には各メーカーが洗濯機の最新機種を発表しますので、その頃に最新情報をお届けしたいと思います。